世界三大花木というと、「カエンボク(火焔木)」、「ホウオウボク(鳳凰木)」 そして「ジャカランダ(紫雲木)」の3種類だそうだ。 残念ながら「桜」は入っていない。 この中の一つ「ジャカランダ」が、我家の近くに咲いているのを発見した。
日本では熱海とか九州で見られる程度と聞いていたので、まさかこんな身近な場所に咲いているとは・・・ 「え~っ! 本当かよ?」 まさに驚きの一言。 思わず嬉しくなってしまった。
そこでスペイン・ポルトガルで見たジャガランダの写真も含め、ジャガランダ特集を組んでみた。
JR京葉線・検見川浜に咲くジャカランダ
JR京葉線の検見川浜駅近くの区役所に、用事があって出かけた。 そして駅から区役所に向けての歩道橋の上で、紫の花を咲かせた木があることに気づいた。
「まさかあれは?」と期待を胸に、歩道橋を降りてその木に近寄ってみる。
「うわぁ~ 本当だぁ~!」
「こんなところに! こんなに大きく・・・ 何で? どうして?」
信じらないことに、本物のジャカランダであった。 思わず狂喜乱舞である。
駅から区役所に向かう道の、交差点の一角が花壇となって整備されている。 そこに堂々と大きく枝を広げ、ジャカランダの花が咲き誇っていた。
青い花を咲かせるフジやアジサイなども美しいが、ジャカランダの青紫の花には敵わない。
足元を見ると、散り落ちたジャカランダの花が、辺り一面を紫色に染めている。
木の幹に付けられた説明によると、2003年5月15日に植えられ、2009年5月22日に初めて花が咲いたとのこと。 どの程度の大きさの苗を植えたのか不明だが、植えてから18年経過して、ずいぶん大きく育っていることに驚いた。
この地域の方々が、丹精込めて育て上げたようである。 葉を見るとジャカランダと思える木が、近くにもう一本植えられていた。 数年後には開花するかもしれないと思うと楽しみである。 これからジャカランダの花詣でが、毎年6月の恒例行事になることだろう。
スペイン・ポルトガルのジャカランダ
ジャカランダは南米を原産とし、大航海時代にポルトガル人がヨーロッパに持ち帰ったという。
30年ほど前にブラジルのサンパウロとリオに行った時、紫色の花が咲き誇る並木を見て、初めてジャカランダという木を知った。 まるで青い桜の並木のようで、実に鮮やかで印象的であった。
そして2015年、妻と二人で旅行したスペイン・ポルトガルで再会。 ジャカランダが咲いているとは、全く予期していなかったので妻は大喜びしていた。
ポルトガルのジャカランダ
ポルトガルの首都リスボンのジャカランダ。 波模様で有名なロシオ広場や、カルモ教会の近くで見ることができた。
ジャカランダの青紫の花は、ポルトガルの透明感あふれる青空によく映える。
リスボンから少し離れたベレンの塔からは、ジャカランダの並木を持つ街並みが見えた。
スペイン・マラガのジャカランダ
太陽海岸を意味するスペインのコスタ・デル・ソル。 その中心地であるマラガで見かけたジャカランダ。 公園の一角に、青く存在感を示していた。
スペイン・ミハスのジャカランダ
白壁の家が建ち並び、美しい景観を見せてくれるミハス。 その入口に到着すると、ジャカランダが出迎えてくれた。
大きな木が、綺麗な青紫一色に染まる姿は圧巻である。 日本でもジャカランダが多くみられるようになれば、春の桜と初夏のジャカランダと、2回のお花見が楽しめそうである。