桜とカタクリ 春の山野草を探しに泉自然公園(千葉市)へ

泉自然公園

訪問日:2021年3月24日

非常事態宣言の解除に合わせるように桜が開花し、我家の周りでも満開近くまで咲き誇っている。 そこで少し足を伸ばし、千葉市の泉自然公園に桜とカタクリを見に行ってきた。

泉自然公園は、我が家から車で高速を使えば30分ほどの場所にある。 この季節には、広大な芝生広場の周りに桜が咲き誇り、カタクリやニリンソウなどの山野草を楽しむこともできる。 子供が幼稚園の頃から訪れていたが、今でも春の花の季節を中心に、時たま訪れる公園である。

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自然豊かな泉自然公園

泉自然公園は、谷津田のような谷地に池があり、季節になると菖蒲やアヤメなどが咲いている。 この池付近では、運が良ければカワセミに出会うこともあり、今回も見ることができた。

日当たりのよい右の斜面にはニリンソウなどが多く咲き、左の斜面にはカタクリが群生する。

泉自然公園

谷津田から斜面を上り台地上に出ると、杉林や雑木林の中に遊歩道が続いている。 この遊歩道沿いは、この季節だとたくさんのスミレが咲いて、目を楽しませてくれる。

泉自然公園

そして「まむしに注意」の看板が目を引く。 「熊に注意」よりは良いが、蛇はあまり好きではないので、山林内に足を踏み入れる気はしない。 しかし 今まで泉自然公園で、蛇を見たことはない・・・

泉自然公園

杉林内の遊歩道を歩くと、2019年に千葉を襲った台風15号の爪痕が残っていた。 多くの杉が倒れたり、途中から折れたりしている。 また斜面の一部が崩れている所も残っていた。

 

杉林を抜けると、「草原」と名のついた広場に出る。 周囲には大きな桜が咲き、子供たちが飛び回るには丁度良い広場である。

泉自然公園 泉自然公園

満開には少し早かったようだが、平日のせいか人は少ない。 もっとも ここは休日でも健康的なお花見場所である。 車座になって酒を飲み、どんちゃん騒ぎするグループは、コロナ以前からいなかった。

泉自然公園 泉自然公園

台風15号の影響は、桜の木にも被害を及ぼしていた。 斜面に桜が覆いかぶさるように咲く、見事な一角があったが、残念ながら一部の木が倒れたり、枝が折れたりして寂しくなっていた。

この季節の楽しみは桜だけでなく、里山の雑木林に咲く山野草も春の主役である。 この泉自然公園のカタクリは、千葉県内で最大の自生地だそうで、桜の開花前に花の盛りを迎えるという。

今年の桜の開花はかなり早かったので、残念ながら訪れたときは既にカタクリのピークは過ぎていた。 しかし桜とカタクリの両方が楽しめたので良しとしておこう。

以降は、今回の訪問で見かけた山野草である。

カタクリ

里山の雑木林を、早春に彩どる花がカタクリである。 薄紫色の優美な花がうつむき加減でひっそりと咲く姿は、可憐で優美さを醸し出している。 日差しがある時の花びらは上に向かって反り返っているが、夕刻になると傘のように閉じるそうだ。

白いカタクリもあるというが、一度見てみたい。

カタクリ タカクリ

ニリンソウ

春の代表的な山野草の一つであるニリンソウ。 雑木林などの少し湿った場所に群生する姿は、カタクリと同様、春の訪れを告げている。

名前の通り2本の茎を出して2輪の花を咲かせるが、2本目の花は1本目の花の開花後に遅れて咲く。

ニリンソウ

イチリンソウ

ある程度山野草を知っている方は、「イチリンソウは1株から1輪咲き、ニリンソウは2輪咲く」と覚えていると思う。

では下の写真は?

イチリンソウ

これはイチリンソウである。 上に挙げたニリンソウと見比べても区別はつけ難い。

写真に撮ってしまうとイチリンソウとニリンソウの判別は難しいが、実際に花を見ると、ニリンソウの花は2cmほど。 イチリンソウは倍近い4cmちかくあるのですぐわかる。

アマナ

漢字で書くと「甘菜」だそうだ。 晴れている日は花を開くが、曇りや雨の日には閉じるという。

アマナ

タチツボスミレ

スミレの種類は非常に多いので良く判らないが、葉がハート型なので多分タチツボスミレだろう。  日当たりのよい道端や草原、林など、どこでも普通に見られる種類である。

スミレ

ウラシマソウ

芽や花のつぼみを覆って保護する苞(ホウ)と呼ばれる部分から、長い糸状のものが延びているので、すぐにウラシマソウと判別できる。 要は浦島太郎の釣り糸を連想して名が付いている。

変わった花ではあるが、決して綺麗とは思えない。

ウラシマソウ

キジムシロ

たぶんキジムシロだと思う。 日当たりのよい雑木林や草地に、普通に見られる花だそうだ。

キジムシロ

イヌフグリ

寒さが緩むと真っ先に咲き始めるイヌフグリ。 正確にはオオイヌノフグリである。

小さくて綺麗な青い花が一面に咲くと、夜空に輝く星のようにも見える。 さらによく見ると、2本の角 または怪獣カネゴンの目のように突き出した雄しべが可愛い。 山野草とは言えないが、好きな花である。

イヌフグリ

昨年春の緊急事態宣言時には、自宅近くの路傍に咲く雑草の花の名を調べてみた。 今年の緊急事態宣言中には、バードウォッチングで鳥の名前を調べたりしたが、これから昨年同様に、身近に咲く雑草の花の名も調べてみよう。

また最近はあまり山に行っていないので、高山植物を目にする機会が無くなっている。 今年は久しぶりに尾瀬に行ってみたいと思う。

 


 

 

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