訪問日:2017年4月5日
旧日光街道の古河宿から小山宿を目指して歩いたが、あまりに国道歩きが長いので、途中で飽きてしまった。 そこで途中の間々田宿で街道歩きを止め、見世蔵が多く残るという結城市を訪れることに方針転換。 間々田駅から結城に向かって電車に乗ってしまった。
結城駅前にある観光案内所でもらった観光ガイドを見ると、紬だけでなく、桐たんすや桐下駄でも有名だそうだ。 また観光ガイドの「結城市へのアクセス」を見てビックリ! 何と茨城県ではないか! 今まで栃木県だと思っていた・・・
結城市へ
結城市は、古くからの名産である高級絹織物・結城紬の産地として知られている。 また戦国時代から江戸時代にかけて、結城氏の城下町でもある。
【 JR水戸線 】
JR宇都宮線の小山から、水戸線に乗り換えて2つ目が結城駅。
ローカル色豊かな電車を期待したが、まったく普通の電車だった。
駅前に建つ、巨大なキャノピーを持つ市民情報センター。
観光案内所でパンフレットを貰い、街歩きに出発である。
結城の街並み
結城紬で栄えた結城市。 古い街並みが続くというより、街中に点在している状態だが、残された建物は非常に重厚な佇まいで、往時の繁栄ぶりを伺わせている。
【 秋葉糀味噌醸造 】
大正13年(1924)築。 「つむぎみそ」という名の味噌のようだ。
外装もお味噌のような色だ! と言ったら失礼か・・・
【 称名寺 二条門 】
結城城初代城主の結城朝光の墓所がある。
参道には「二条門」と呼ばれる、江戸中期に建てられた高麗門が残る。
【 交差点に建つ祠 】
昔からの祠なのか、交差点の中に建つ。
説明は何もなく、扁額には「地蔵尊」とあったように記憶する。
【 弘経寺 】
「ぐぎょうじ」と読み、関東十八檀林の1つに数えられるそうだ。
「檀林」といえば、千葉の「飯高壇林」を訪れたことを思い出す。
【 愛宕神社 】
一段高い所に赤い社が建つ。
結城の酒蔵
結城の市内には2つの蔵元がある。 お土産に一本と思ったが、荷物が多くなるのでパス。 小心者なので、何も買わずに「利き酒」だけ・・・ということはできない。 ぐっと堪えて、利き酒はパスした。
【 酒蔵・武勇 】
江戸末期創業という酒蔵「武勇」。
利き酒に喉から手が出たが、ググッと我慢する。
【 もう一軒の酒蔵・結城酒造 】
女性杜氏が作る、「結(むすび)ゆい」という酒が人気銘柄だそうだ。
「安政蔵」 酒造業を始めた安政6(1859)年の建築と考えられている。
安政蔵に立つ煉瓦造りの煙突は、明治36(1903)年の建設と伝わる。
見世蔵
結城の街を代表する建築物は、「見世蔵」などの蔵造りである。 外壁を土塗り、漆喰仕上げで厚く塗り込めた、木造耐火建築である。 結城市内のものは、明治初期から大正期に建築された建物が、現在も紬問屋や老舗商店などで利用されている。
【 名もない交差点 】
名も無い交差点に、古い建物が並ぶ。
【 巨大な看板を掲げる 】
巨大な造作物を屋根に載せている。
お菓子屋さんだったようだが、どんな看板掲げていたのだろうか?
【 古くてモダンな感じが良い 】
外壁と窓の作りが、何となく洒落た感じの建物。
塗装も含めた外壁の傷み具合が、時の経過を感じさせてくれる。
【 つむぎの館・手緒里 】
古民家や蔵で、紬の展示を行っている。
【 増田蓄音器部 】
「増田書店」という看板を掲げた古い建物があった。
現在は倉庫にでも使っているのか、裏の土蔵の壁はだいぶ剥げ落ちてている。
「増田蓄音機部」と右から左に書かれている。
ラーメンどんぶりのような中華風模様と、ギリシャ風の柱の混在が面白い。
【 結城の街並み 】
機織りの音が聞こえてくるような雰囲気を持つ街中風景である。
その他、結城の街中で見かけた見世蔵である。 下のアイコンをクリックすると、拡大表示されます。
妻に紬の着物を買うなどは絶対に無い。 しかしせっかく本場に来たのだから、せめてハンカチでもお土産に・・・ と思い、「つむぎの館・手緒里」のショップへ。
そして目に入った、淡いピンクからグレーへとグラデーションのかかった長いスカーフ。 「オッ いいねぇ! 桜のこの季節にちょうど良い」。
値段を見てビックリ。 「えっ 紬ってこんなに高いの? お土産のレベルを超えている。 うぅ~ん どうしよう・・・」。 思い悩んだが、何を血迷ったか買ってしまった。 いまから考えると、狂っていたとしか思えない・・・