2013年3月に小鹿野の節分草自生地と四阿山に登った帰りに、小鹿野の街中を少し歩いてみた。 小鹿野は埼玉県秩父郡にある街で、歌舞伎など伝統芸能が多く残る街である。 また山好きな人には、日本百名山の一つである両神山でも知られている。
小鹿野の歴史は古く、観光協会HPによると「1000年以上前の平安時代中期に編纂された「和名抄」に記されている「巨香郷こ(お)かのごう」が小鹿野の始まり」と出ている。
ゆっくり歩きたかったが
小鹿野の街中を車で走っていて、出桁造りの商家などが目に入ったので車を停めて街歩きを行ってみた。 しかし車を路肩に停めてしまったので、ゆっくり街並みウォッチングできなかったのが残念であった。
【何を営んでいるか?】
立派な商家が残るが、何のお店か判らなかった。
秩父錦 甕口酒
酒屋さんの前に「秩父錦 甕口酒あります」との貼紙があった。 お店の女将さんに聞くと、モロミの絞り口から垂れてきた、無濾過の酒を「甕口酒」と呼び、普通は蔵人しか味わうことのできない酒だそうである。 これは良いものを見つけたと、早速一升瓶を買い求める。
【村上酒店】
屋根の上の看板には「醤油店」となっているが、現在は村上酒店。
江戸末期創業で、昭和11年まで秩父郡で醤油の製造販売を行っていた。
現在の建物は、大正7年に製糸工場改進社の建物を移築したそうだ。
【秩父錦 甕口酒】
品質を保つ為新聞紙で包装されているのが、いかにも美味そうである。
期待にたがわず美味な酒であった。 あっという間に飲み干した。
旅籠のような旅館 越後屋
旅籠の雰囲気を持つ越後屋旅館。 洗い桶で足を洗ってくれそうである。
自宅に戻りネットで調べると創業140年の老舗旅館だとのこと。
昭和レトロな街並み
昭和の雰囲気を残す家並み。 商店だったようだが、今はやっていない様子。
自宅に帰り調べると、小鹿野は秩父往還から分岐した上州街道沿いにあった宿場だったとのこと。 小鹿野町役場から原町交差点にかけて、昔の街道の佇まいを感じさせてくれる建物が多く残る。 今回は路肩に車を停めてしまったため、ゆっくりと歩くことはできなかった。 次回山に来た時に、もう一度ゆっくり歩いてみよう。