前立腺がん闘病記(3) 治療方法と入院先を考える

入院

骨やリンパへの転移は見られないということで、医者からは「手術」「放射線治療」「ホルモン療法」と、治療方法の選択肢が広がったと言われた。

医者から各種治療方法のメリット/デメリットの説明は受けたが、何と「どれが良いかよく検討して決めなさい」と、医者からボールを渡されてしまった。

見方を変えれば、早急に処置する必要がないということだろう・・・ なんて都合よく考えながら、一応は考えてみた。 

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放射線治療は時間に縛られそうだ

できれば手術は避け、放射線治療で済ませたいと思ったが、1日1回週5回照射し、約1ヶ月半の治療期間が必要になるという。 ということは、毎日病院に通わなければいけない。 他に何もできない! これはちょっと嫌だな・・・

「放射線治療は、人間を電子レンジでチンするようなものだ」とどこかに書かれていたが、体内でやけどして頻尿や排尿時の痛みが出るという。 さらに再発してしまった場合、2度目の放射線治療はできないという。

入院しなくても良いが、その代わりに1か月以上も毎日病院通いである。 手っ取り早く切ってしまったほうが良さそうだ!!

ロボットが腹に手を突っ込み手術する

前立腺がんを除去する手術は、最近は「ダビンチ」と呼ばれるロボットで行うそうだ。 お腹に6ヵ所ほどの小さな穴をあけ、そこからロボットアームを入れ、3D画像を見ながら医者が操作するという。

傷は小さく痛みも出血も少ない。 手術後に尿失禁は起きるが、回復は早いという。 性機能障害もあるというが、これはもう年だしやむを得ないか・・・ 入院期間は10日前後のようだ。

放射線治療と比べ良いことずくめに見える。 ということで手術することに腹を決めた。

ロボットが自分の腹に手を突っ込み、ゴニョゴニョと腹の中をかき回す姿を想像すると恐ろしいが、ちょっと見てみたい気もする。 しかし残念ながら全身麻酔だという。

病院選び

最大の誤算は、通っていた病院で治療できないことである。 手術室はもちろん、入院は全室個室。 家から5分ほどの近さの泌尿器専門の病院なので、てっきりと・・・

10年近く通っていたのに調べもしなかった自分が悪いのだが、ロボットや放射線治療の設備がないため、他の病院に紹介状を書くという。

そこでネットで病院探しを行い、候補を2つに絞った。 明るくて消毒臭などがない綺麗な病院が良いので、下見にも行ってきた。

千葉県がんセンター

千葉県でがん対策の中枢的な役割を果たしているという。 しかし遠かった!

JR総武線の千葉駅 または京葉線の蘇我駅からバスが出ているが、20分近くかかるようだ。 自宅からだと蘇我駅からが便利だが、バス本数が1時間に1本程度しかない。

車で行けばよいが、車でも1時間弱はかかりそうだ。

病院はきれいで良かったが、交通不便・・・

がん研有明病院

もう一つの候補が「がん研有明病院」 自宅最寄駅から乗り換えは1度あるが、40分前後。 病院は駅から歩いて5分もかからない。 通院するにも時間が読めるのが良い。

病院自体は明るくきれいであるが、人の多さには驚きであった。 がん専門病院なので、外来に来る人達はがんを疑って来ているのだろう。 がん仲間がこれだけいると心強い・・・ というアホな感想を持って帰ってきた。

がん研有明病院 がん研有明病院 がん研有明病院

次回病院に行くときに、検討結果を伝えることになる。 そして紹介状を持って新しい病院に行っても、すぐに手術という訳にはいかないだろう。 今年の夏の暑さ真っ盛りの時に入院して、エアコンの効いた部屋で術後の養生生活をのんびり送るのが良いかもしれない。

 


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