折れた傘を自分で修理 市販の部品を使って30分でできた

傘

先日 愛用の傘の骨が折れてしまった。 折れたといっても、突風にやられて骨がぐにゃりと曲がっただけである。

安いビニール傘なら「寿命が尽きた」ということで廃棄となる。 しかし お気に入りの傘や、ある程度高価な傘は、そう簡単には捨てられない。 修理に出すことを考えたが、この程度なら自分でも直せそうだとチャレンジしてみた。

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折れた傘

風の強い雨の中を歩いていて、ビルの角を曲がったとたんに突風に襲われた。 いわゆるビル風である。 思わず傘をガシッと握りしめ、前傾姿勢でやり過ごす。

そして傘を見ると一部がぐにゃりと曲がり、ヘロヘロと風に揺れている。 「あ~ やられた~!」 まぁ自然災害なのでしょうがない。

傘の修理

自宅に帰り、傘を閉じるときに気づいたが、傘の柄も少し曲がっていた。 したがって傘の開閉時に途中で止まってしまい、「グイッ!」と押したり引いたりしないと開閉ができなくなっていた。

道具を揃える

捨てるには少し惜しいので、傘を修理してくれる店を探してみた。 最寄り駅近くに見つけたが、新型コロナウィルスの影響で休業中。 「この程度なら自分で何とか出来るだろう・・・」と、ネットで修理用のパーツを探してみた。

修理キット「傘職人」を注文

修理用の部品はすぐに見つかった。 いろいろな修理キットが販売されていたが、「傘職人」という修理キットを注文。 この修理部品に加え、ラジオペンチがあれば簡単に修理はできる。

傘の修理

「傘職人」には大小の骨接ぎ用や石突きなど、様々な修理部品が入っているが、こんなには要らない。 百円ショップで探せば売っていると思うが、「不要不急の外出」を避けるため、ネットでの購入である。

傘の修理

曲がった骨をまっすぐに

まずは曲がってしまった骨の部分をじっくりと観察する。

傘の修理

更にアップで。 接続というか関節部分の手前がぐにゃりと曲がっていることが判る。

傘の修理

この曲がった部分をまっすぐにする必要がある。 曲がった方向とは逆向きに、手の力でグイッ!
勢い余ってポキッとならないように、力の加減が必要だ。 更に左右に膨らんだ骨の部分を、ラジオペンチで押さえ込んでまっすぐにしておく。

ギプスのようなもので補強する

折れ曲がった傘の骨をまっすぐにしたら、いよいよ修理パーツを使っての補強作業である。 といっても難しいことはなく、不器用を自認している人でも簡単にできる。

ギプスのような修理パーツを利用する

まっすぐに直した骨が、再度曲がらないように修理パーツで補強する。 修理パーツと言っても4センチほどの補強材で、人間が骨折した時にあてがうギプスのようなものである。

傘の修理


骨の曲がった部分を中心にして、爪が下になるように骨にあてがう。 イメージ的には下の写真のようになる。

傘の修理

あとは 4つの爪をラジオペンチで締め付け、骨にしっかりと固定するだけである。

ギブス取り付け後

ラジオペンチでぐいぐいと締め付け、緩みがないことを確認。 実際には黒い骨なので、黒のパーツで補強した。

傘の修理 傘の修理

あまり綺麗にできたとは思えないが、どうせ傘の内側である。 人から見えないので、とにかくしっかりと締まっていれば良いのである。

一応完成したようだ

少し曲がってしまった傘の柄は、力ずくで直した。 そして曲がった骨の補強具合を見るため、傘を開いてみると、「おぉ! 折れたところはどこだ・・・」と思えるほどの出来栄えである。

傘の修理

 

雨の日にこの傘を広げていても、骨が折れているとは気付かれないだろう。 素人作業にしては十分な出来である。

修理作業のコツは?

修理を行うにあたり、コツというほどのものは無いと思う。 しかし作業をし易くするため、下記のような工夫を行った。

傘布は外しておこう

作業を行うにあたり、傘の布が邪魔である。 修理する骨の部分だけでも、傘布を外して緩めておくと作業がやり易い。 骨の先端に傘布を被せるための「つゆ先」という部分を引っ張れば外れる。

傘は半開き状態で

傘布をすべて外していないので、傘を半開きの状態で作業を行った。 修理した傘はワンタッチ傘なので、完全に開かないように、30センチの物差しをつっかえ棒として使って半開き状態を作った。

捨てる前に考えよう

これでしばらくは使い続けることができるだろう。 写真を撮りながらの作業だったが、時間は30分も掛かっていない。

お気に入りの傘、またはある程度の金額を出した傘は大事に使うし、電車や出先で簡単には忘れないような気がする。 傘の骨が折れた程度の破損の場合、捨てる前に自分で修理してみることをお勧めする。 思っている以上に簡単である。

 


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