屋代宿から善光寺宿へ

北国街道 分去れ
2014年5月15日

2日目の朝、窓の外を見るとどんよりとした曇り空。 天気予報は「曇りのち雨」。 今回の最大の楽しみである、残雪の北アルプスを眺めながら走る予定だが、これはまずい。

雨が降り出す前に、何とか今日の目的地である野尻湖に走り込もうと、早めにホテルを出発。 最初の目的地である、長野市の善光寺を目指す。

日 付 区 間 概算距離 地 図 備 考
2014年
5月15日
屋代宿~善光寺宿 18.5Km Map2-1 屋代宿~丹波島宿~善光寺宿
善光寺宿~野尻宿 26.2Km Map2-2 善光寺宿~新町宿~牟礼宿
~古間宿~柏原宿~野尻宿

 

【しなの鉄道・屋代駅】
どんよりした曇り空の下を出発。 駅からは通学の高校生が大勢出てきた。

しなの鉄道 屋代駅

【屋代小学校 旧本館】
明治21年に屋代尋常小学校の校舎として建てられた。
文明開化を象徴する擬洋風建築だそうだ。

屋代小学校旧本館

【藤屋旅館】
「諸国旅人御定宿」の看板がかかり、旅籠の雰囲気を醸し出している。 ここで雨がパラパラと降り始めすぐに止んだが、この先に一抹の不安を抱く。

藤屋旅館

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屋代宿

【矢代宿 脇本陣跡】
竹垣に古さが出てくると、良い雰囲気になるだろう。

矢代宿 脇本陣跡

【北国街道松代道の分岐】
北国街道東脇往還であるが道標も何もない。 本陣跡は左に少し進んだ所で、「明治天皇屋代御小休所」の石碑が建っている。

北国街道松代道の分岐

次の宿場・丹波島へ向かう

【千曲川の土手を行く】
屋代宿から千曲川にあった屋代の渡しまでの旧街道は、
長野自動車道の更埴ICや新幹線のため姿を消した。

千曲川

【千曲川】
千曲川を渡るため、篠ノ井橋へ大きく迂回する。
屋代の渡しは、遠くに見えるしなの鉄道の鉄橋の向こうにあった。

千曲川

【しなの鉄道を渡る】

しなの鉄道

【篠ノ井追分碑】
中山道の洗馬宿へ通じる善光寺西街道が分岐する。

篠ノ井追分碑

【香福寺の筆塚】
筆塚は各所で見られた。さすがに教育の長野県である。

香福寺の筆塚

【篠ノ井の街並み】
昔の賑わいが偲ばれる商店街。

篠ノ井の街並み篠ノ井の街並み

丹波島宿

【脇本陣跡 柳島家】
脇本陣だけでなく本陣跡も残り、両方とも柳島家であった。

丹波島宿脇本陣跡

【高札場】
丹波島宿開設400年を記念して、当時の場所に平成23年に再現された。

高札場

【邪気払いの鐘馗さま】
宿場に入ってくる邪気を払うため、街道入口や脇道からの突き当りの家の屋根に、鐘馗さまの飾り瓦が置かれている。

鐘馗様

長野市に向かう

【北アルプス】
犀川の土手から残雪の北アルプスが見えた。
双耳峰のような稜線の形から鹿島槍か? 青空でないのが残念である。

北アルプス

【丹波島橋】
丹波島橋を渡り長野市街に入る。 正面から流れ込む川は奥裾花川のようだ。

丹波島橋

善光寺宿へ

【姫塚に寄り道】
川中島の戦いによる、上杉の軍の戦死者を弔うために作られた塚らしい。
しかし源平の戦いで平敦盛を討ち取った、熊谷直実の次女が病でこの地で没し、地元の人が憐れんで塚を築いたとの話も伝わるようだ。

姫塚姫塚

 

【糀屋本店】
長野駅を越え善光寺側に出ると、屋根に小さな祠を乗せる店があった。
味噌と醤油の店である。

こうじや

【かるかや山西行寺】
石童丸の話で有名らしい。 「父を訪ねて三千里」的な話のようだ。

かるかや山西行寺

【善光寺宿本陣跡 藤屋旅館】
現在も現役で、「ふぢや平五郎」の看板が架かる。

善光寺宿本陣跡藤屋旅館

善光寺

【善光寺仁王門】
ここに来たらすっかり青空が・・・ これからに期待!

善光寺仁王門

【善光寺表参道】
賑やかな表参道の向こうに、重要文化財の山門が見える。

善光寺山門

【善光寺本堂】
現在の本堂は、1707年に再建されてもの。 母親を連れて長野を旅した時、戒壇巡りという真っ暗な回廊を母親の手を引いて進み、「極楽の錠前」なるものに触れたことを思い出す。

善光寺本堂

【善光寺地震柱】
地震でずれたとの話だが、実際は乾燥による木のねじれのようだ。

地震柱

【藤木庵の蕎麦】
180年余りの歴史を持つ蕎麦屋で昼食。 美味かった。

藤木庵のそば

【 お坊さんに頭を叩かれる! 】
善光寺をお参りして戻ろうとブラブラ歩いていると、突然周りの人達が一列に並んで跪き始めた。 何事かと思ったが、訳も判らず自分も列に並んで跪いた。

やがてお坊さんが並ぶ人たちの頭をポンポンたたきながらやって来た。 隣の人達が合掌して頭を垂れるので、同じようにしているとお坊さんに頭を軽くポンと叩かれた。

「御数珠頂戴」と呼ばれる、功徳を分け与えてくれる所作だという。 有難いこっちゃ! これで過去の罪は洗い流されたようだ(笑)。

 


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