「アルバイシンは治安が悪く、夜の一人歩きは危険である」と書かれているサイトや、旅行ガイドをよく見る。 また妻が数年前に訪れた時には、バッグを取られそうになり、アルバイシンに行くのを諦めたという。
今回は夜に歩き回ってもすぐにホテルに帰れるように、アルバイシンの中にあるホテルを予約した。 おかげで何の危険も感じることなく、夜のアルバイシンの雰囲気を楽しむことができた。
サン・ニコラス展望台
地元民が集うラルガ広場から、観光客で賑わうサン・ニコラス展望台へやってきた。
この展望台からの眺めはグラナダで一番と言われ、シェラ・ネバダ山脈を背景とした、アルハンブラ宮殿を眺めることができる。 また夜にはライトアップされた宮殿を見ることもできる。
Estrellas de San Nicolas
ホテルで近くのレストランの席の予約をお願いした。 するとサン・ニコラス展望台のすぐ隣にある、「Estrellas de San Nicolas」という名のレストランを予約してくれた。
ホテルを通して予約したことを伝えると、屋上の大変眺めの良い席に案内してくれた。 しかし風か雨よけの為のビニールシートが周りを覆い、せっかくの良い雰囲気に少しマイナス点である。
料理名は忘れたが、たくさんの種類の果物とエビ、アイスクリームなど、豪華なサラダ?だった。
ビニールシートが邪魔であるが、ワインと美味しい料理に舌鼓を打ちながら、ライトアップされた宮殿を眺めていると、これまでの旅の疲れが消え去っていくような気がした。
夜のアルバイシン
食事を終え、サン・ニコラス展望台に戻り、ライトアップされたアルハンブラ宮殿を再度眺める。
左に街娼が立ち、正面からの男に声を掛けているのだろうか? いや、よく見ると妻です! 「街娼の立つ街」という名がぴったりの、夜のアルバイシンである。
街灯はあるが、人通りの絶えた静かな小路である。
なかなか雰囲気は良いが、確かに一人歩きは怖いかもしれない。
何事もなくホテルに帰り、グラナダの1日を終える。 明日はマラガに向けて、再度移動である。 余裕ある日程で、グラナダにはもう一泊すべきであった。