アルハンブラ宮殿 アルカサバ

グラナダ
イベリア半島におけるイスラム最後の砦であったアルハンブラ宮殿。 アルハンブラとはアラビア語で「赤い城」という意味を持ち、「イスラム建築の最高峰」とか、「人類の造った最もロマンチックな建物」など、様々な言葉で形容されている。 まさにイスラム王朝800年の栄華を語る世界遺産である。

アルハンブラ宮殿は、 アルカサバ、カルロス5世宮殿、王宮(ナスル宮)、ヘネラリフェの四つで構成されている。、アルカサバとカルロス5世宮殿は入場時間に制限がないが、王宮は予約した時間に行く必要がある。 早めに宮殿に入り、予約時間が来るまでの間に、アルカサバとカルロス5世宮殿を見学する。

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アルカサバ

13世紀に建てられた軍事要塞なので、”宮殿”というイメージとは異なる無骨さを持つ。

アルカサバ

往時はここにイスラム兵士たちが籠り、スペインとの最後の戦いに挑んだのだろう。

アルカサバアルカサバ

王宮とカルロス5世宮殿を望む。 右側のカルロス5世宮殿前の人の列は、王宮への入場を待つ人達である。

王宮とカルロス5世宮殿

ベラ(夜警)の塔。 アルカサバに残された唯一の塔で、グラナダ市内はもちろん、遠くシェラ・ネバダ山脈まで、360度の景観が広がる。 この塔には小さな鐘楼があり、かつては時を知らせたり、その音を合図に農民が畑に水やりを行うなど、日々の暮らしに役立っていたそうだ。

ベラの塔

足元に広がるアルバイシン。

アルバイシン地区

カルロス5世宮殿

アルハンブラ宮殿の中では、少し異彩を放つ宮殿である。 16世紀になって、「イスラム建築に負けない宮殿を」と建設が開始された。

分厚い板チョコを思わせる外壁を持つ。 イスラムの繊細な彫刻で埋め尽くされた壁面と比較すると、無粋としか言えない。

カルロス5世宮殿

一歩中に入ると、円形の中庭を2階建の回廊が取り囲む。

カルロス5世宮殿

このカルロス5世宮殿は、ルネッサンス様式の宮殿だそうだ。 しかし資金不足に陥り、現在も未完とのこと。 仮に完成しても、アルハンブラ宮殿の中では、浮いた存在になったことだろう。

 


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