ダーロ川を挟んで、アルハンブラ宮殿の対岸にある丘がアルバイシン地区である。 ここはイスラム教徒が住んだ地域で、グラナダ最古の街並みと、迷路のように入り組んだ、細くて急勾配な石畳の路地が続いている。
ホテルからグラナダ中心街へ
ホテルにチェックイン後、アルバイシンを散策しながら、アルハンブラ宮殿に向かって丘を下る。 細い道の両側は白壁の家が続き、いたずら書きなどもなく美しい。
ホテルの前の道を進むとサンミゲル教会の前に小さな広場があり、カフェのテーブルが広がっていた。
石畳の細い道が続く。
グラナダ市街を見下ろす、展望の良い場所に出た。 アルハンブラ宮殿の方角ではなく、西側の街並みである。
グラナダ中心街に向かって、石畳の坂を下る。
坂を下りヌエバ広場が近づくと、カラフルなアラブ風の土産物を売る店が増えてくる。
グラナダ中心街がらアルバイシンの坂を上がる
アルハンブラ宮殿の見学を終え、来た時とは異なる道を辿り、ホテルを目指してアルバイシンの坂道を上がる。
坂の途中に古そうな教会があった。 帰国後調べるとサン・ホセ教会という名であった。 もともとはイスラムのモスクとミナレットだったものを、キリスト教の教会と鐘楼に改築したようだ。
ナスル朝最後の王である、ムハンマド11世(ボアブディル)の母「アイーシャ」が住んでいたという館を探しに行く。 見るほどのものはなかったが、近くにレンガ造りのアーチ状の門のようなものがあった。 古い城壁の一部であろうか。
このアイーシャという母親は大変気丈な女性だったようで、城を失って泣く息子のムハンマド11世に対し、「女のように泣くがよい。男らしく守れなかったもののために・・・」と叱りつけたという話が残っているようだ。
ラルガ広場とペサスの門
アルバイシンの中心と言われるラルガ広場。 観光地から少し外れているので、観光客は少なく、地元の人達の広場のようである。
ラルガ広場から延びる、アクア・デル・アルバイシン通り。
ラルガ広場の横には、11世紀に造られた「ペサスの門」がある。 門に入ると中で道は曲がっており、敵の侵入を防いでいる。 日本の城などでも見られる「枡形」であろう。
このペサスの門からクエスタ・デ・アルアカバとうい名の通りを少し西に行けば、左手に11世紀に造られたという城壁を見ることができる。
次にサン・ニコラス展望台に向かう。 この展望台から眺めるアルハンブラ宮殿は、グラナダで最も美しいと言われるそうだ。