長年愛用していた容量30リットルのバックパック(以降リュックと表記)が、だいぶ使い古されてしまった。
そろそろ買い替えようと登山用具店に出かけ、Gregoryの「ナノ30」を購入。 しかし 色や形は悪くないが、背当ての背面パッドが好みではない。
そこでメッシュの背当てをネットで探し、取り付けてみた。
夏の暑い時期にリュックを背負った時、背中に流れる汗や蒸れから解放される、なかなか快適なリュックへと改良することができた。
Gregory「ナノ30」を購入
容量30Lのリュックは、日帰りから1~2泊程度の小屋泊まり山行には使い勝手の良いサイズである。
今回買い替えたGregoryの「ナノ30」。 左右のサイドには、ボトルなどを入れるメッシュのポケットとジッパー式のポケット。
全体的に軽量なリュックで、特にヒップベルトが取り外し可能なところが気に入った。
このままでは背中は汗まみれになる
個人的にはリュックの背当て部分がしっかりして、折れ曲がらないリュックが好きである。
したがって ドイター(Deuter)というメーカーのリュックを愛用している。
このドイター(Deuter)のリュックは、背中の接触面を減らし、背負った時のフィット感と通気性を備えたAirstripesという仕組みが採用されている。
しかし 今回購入したGregoryの背面は比較的柔らかく、担ぐとベタっと背中に密着しそうである。
どう見ても通気性が良いとは思えない。 夏の暑い時期には、背中の汗で不快な思いをすることは目に見えている。
また荷物が少ない状態でリュックを下におろすと、クニャっと背当てが曲がってしまいそうだ。
何とか改良しようと、ネットでいろいろと検索してみた。
背中に通気を作る 「背中蒸れんゾ」
リュックの背中の蒸れ対策として、後付けで装着するメッシュ状の背当てをネットで探してみた。
その結果いくつかの製品が見つかったが、その中から「ドッベルギャンガー」社の「背中蒸れんゾ」という、そのものズバリの名の製品をチョイス。
しかし同梱の取扱説明書をみると、「バックパック用メッシュスペーサー」と書いてあり、どこにも「背中蒸れんゾ」とは書かれていない。
「背中蒸れんゾ」は愛称のようなのようなものかもしれない。
背中全体がメッシュで、腰の部分にパッドが入っている。
右の直線部が背中側で、左の曲線部がリュック側。 これで背中にスペースを作り、汗や蒸れを軽減するものである。
メッシュ部にはラバーコートが施され、リュックの横滑りやブレを防いでいる。
重量は300g。 Gregoryのリュックそのものが軽いので、あまり気にはならない。
リュックへの取り付けは簡単
同梱の説明書を見ると、リュックへ取り付けは非常に簡単であった。
- 脱落防止用のベルトを、リュック上部の持ち手部に取り付け。
- 「背中蒸れんゾ」の固定ベルトをショルダーベルトに回し、これも持ち手部を潜らせて接続し、脱落防止とする。
- ショルダーベルト下部に、固定ベルトを回して接続、長さを調整する。
最後に余分なベルトを巻き上げ、面ファスナーで固定する。 余ったベルトがブラブラすることを防ぐことができる。
「背中蒸れんゾ」の実力は如何に?
装着前と装着後で、どのくらい背中に空間が開くかを比べてみた。
左は装着前、右が装着後。 結果は一目瞭然で、「背中蒸れんゾ」を使用すると、背中に数センチの隙間ができているが判る。
装着後の写真を見ると、リュックと「背中蒸れんゾ」の上部がピタリと密着していないので、リュックが後ろに引かれているように見える。
「背中蒸れんゾ」とリュックがもっと密着するように工夫する必要がありそうだ。
長時間背負って歩いてみた感想は・・・
山ではないが、2泊3日の旧中山道の歩き旅で、長時間背負って歩いてみた。 しかし11月という季節だったので、汗が流れることは無い。
したがって 汗や蒸れに対する評価はあまりできないが、1日7時間背負って歩き続けても問題は無かった。
特にリュック全体がしっかりした感じになり、好みのリュックに変身したことが良かった。
夏はとにかく暑いので、汗をかくことは避けられない。 ただし この「背中蒸れんゾ」のお陰で通気性が高まり、熱はこもらず、汗べったりにならずに済みそうである。
おまけ クマ避けが付いていた
今回購入したリュックにある胸のストラップをはめた時、バックルが変な形をしていることに気が付いた。 よく見ると笛である。
クマ避けとしてピーピー吹きながら歩いたり、遭難した時に居場所を知らせたりすることに役立ちそうだ。
もっとも使わずに済むことが一番だが・・・