横須賀美術館 「鎌倉殿の十三人」に絡めた運慶展を見る

横須賀美術館

旅行日:2022年8月19日

日差しは強いが湿気が少なく、カラリと晴れた夏の一日。 三浦半島の観音崎近くにある横須賀美術館で開催中の、「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」展を妻と二人で見に行った。 

運慶は鎌倉幕府との結びつきが強く、東国での活躍の場を得て何体かの仏像を残している。 その後奈良に戻り、東大寺南大門の仁王像などを造ったそうだ。 今回は、この運慶が関東滞在中に手掛けた仏像を中心とした美術展である。

【 スポンサーリンク 】

アクアラインで東京湾を横切る

少し遠回りになるが、天気が良いのでアクアライン経由で横須賀に向かうことにした。 まだ夏休み中なので混んでいるかと思ったが、千葉から川崎に向けては全く問題は無かった。 逆に川崎側から来る車は、結構渋滞していたようである。

海ほたる 海ほたる

運慶 鎌倉幕府と三浦一族

横須賀美術館に到着したのは、12時30分頃。 午前中は混んでいると聞いていたが、駐車場は10分待ち程度、チケット売り場も30人ほどが並ぶだけであった。

横須賀美術館

鎌倉幕府開設時から源頼朝に従い、数々の武功を挙げた三浦一族。 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」で、山本耕史演じる「三浦義村」や、ひげ面の「和田義盛」らが、その一族である。 これらの人々の発願により、運慶が仏像を造ったそうだ。

横須賀美術館

横須賀美術館パンフレットより借用

今回は運慶作の不動明王立像と毘沙門天立像が展示され、他に運慶工房または関係する仏師が作ったといわれる仏像が展示されていた。 圧倒されるような躍動感や、力強さが溢れ出る仏像は素晴らしく、思わず見入ってしまう。

しかし 以前から見たいと思っていた、伊豆長岡の願成就院にある、運慶作の阿弥陀如来像などは展示されていなかった。

開放感あふれる横須賀美術館

横須賀美術館は初めて訪れたが、開館15周年だそうだ。 そして芝生の広場の向こうに東京湾が広がり、開放感あふれる素晴らしい美術館であった。

横須賀美術館

海を眺めながら食事できるレストランも併設されている。 しかし20組近くが待っていたので、ここでの食事は諦めた。

横須賀美術館 横須賀美術館

観音崎へ

時刻は既に14時を回り、かなりお腹が減っていた。 そこですぐ近くの観音崎まで車で移動し、どこか食事のできる店を探したみた。 良さげな店は無かったが、とにかく食べられれば良いと、「夢Dream食堂」という名の店に飛び込んだ。

観音崎の海水浴場が目の前にある「海の家」のような感じで、どことなく昭和の香りがする店であった。 残念ながらアジは終わってしまい、妻は「地魚の刺身盛合せ」、私は「刺身の三色盛丼」をお願いしたが美味しかった。

観音崎

観音崎の方へ少し足を伸ばすと、「観音崎」の名の由来となった洞窟があった。 説明版によると、昔白い大蛇がこの洞窟に住み、沖ゆく船に危害を加えていたという。 そこに行基上人がこの地を訪れた際に大蛇を退治し、更に観音像を彫ってこの洞窟に祀ると、以後海は平穏になったという。

観音崎

浦賀水道を挟んで対岸は房総半島。 行き交う船を眺めているだけでも面白い。

観音崎

帰路は東京湾フェリーで

来るときはアクアラインで東京湾を横断したが、帰りは久里浜から東京湾フェリーで、短い時間だが船旅を楽しむことにした。

東京湾フェリー

千葉側からはゴルフ帰りの車などで混んでいたが、千葉に向かう船は空いていた。

東京湾フェリー

航跡を残して久里浜を出発。 わずか40分ほどの船旅だが、車や電車とは違う楽しさがある。 大きな船と行き交いながら、徐々に鋸山が近づいてくる。

東京湾フェリー 東京湾フェリー

 

千葉側の金谷に到着後、すぐ隣にある”ザ・フィッシュ”で魚の干物などを買い込み、自宅に向けて帰路につく。 結局のこの日は、東京湾一周の夏休みプチ旅行となってしまった。

 


 

タイトルとURLをコピーしました