花見川とは千葉県の印旛沼を起点とし、千葉市美浜区の東京湾に流れ込む川である。 厳密にいうと印旛沼から大和田までは「新川」と呼ばれ、大和田の排水機場から下流域が「花見川」という名称である。
この花見川沿いには、河口から「花見川」「新川」「印旛沼」と、3つのサイクリングロードが続き、最終的には利根川まで走ることができる。
花見川河口から印旛沼にある「佐倉ふるさと広場」まで片道約30Km。 河口近くに住む私にとっては適度な距離で、まさに定番コースとなっている。
花見川・新川・印旛サイクリングロード マップ
東京湾の河口から、印旛沼の「佐倉ふるさと広場」までのコース全体図と、Part-1からPart-3までの各ガイドに合わせたロードマップである。
河口から印旛沼までの全体ルートマップ | 全体図 |
Part-1 河口から弁天橋まで(12.6Km) | マップ-1 |
Part-2 弁天橋から道の駅やちよへ(6.5Km) | マップ-2 |
Part-3 道の駅やちよから佐倉ふるさと広場へ(11.2Km) | マップ-3 |
検見川浜を出発
「ザ・サーフオーシャンテラス」前を出発
海を眺めながら食事ができるレストラン。 ランチタイムはいつも混んでいる。
ウィンドサーフィンなどを眺めながら、一直線に海沿いを走る。 休日には自転車だけでなく、海辺で遊ぶ人、ジョギングや散歩を楽しむ人も多い。
![検見川の浜](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/05/hana1-3-1S.jpg)
![検見川の浜](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/05/hana1-3-2S.jpg)
![幕張の浜](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/05/hana1-3-3S.jpg)
東京湾と別れる
美浜大橋
道なりに美浜大橋の下をくぐると、花見川沿いのサイクリングロードに入る。
この美浜大橋の上は、遠く水平線にアクアラインが見え、富士山やスカイツリーと沈む夕日を眺める人も多い。
ベイタウンを眺めながら
川沿いのサイクリングロードに入ると、すぐ左手(右岸)に見えてくるマンション群。 私が住む街 『幕張ベイタウン』である。
![幕張ベイタウン](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/05/hana1-7-3S.jpg)
![幕張ベイタウン](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/05/hana1-7-1S.jpg)
![幕張ベイタウン](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/05/hana1-7-2S.jpg)
京葉線のガードをくぐる
東関東自動車道、国道14号をくぐる
京葉線の次に現れるのが、東関東自動車道や国道14号。
写真の左の道を行くと国道14号。 サイクリングロードは右手に進み、14号の下をくぐる地下道へ入る。
地下道への下り坂は右にカーブするが、対向の自転車も多いので左側を走ること。
こんなところに水難慰霊碑が!
国道14号の下をくぐる地下道を抜けると、右側に水難慰霊碑がある。
河口から約2.7Kmほど入った所だが、昔の海岸線だったのだろう。 慰霊碑の背後には、埋め立て時に使った鉄板の護岸が残されている。
埋め立て前の名残りか?
慰霊碑を過ぎ道路を渡るとクスノキの短い並木があり、周りの雰囲気と少し異なっている。
埋め立て前の千葉の海は、稲毛や黒砂の海岸に代表される遠浅の海で、海水浴や潮干狩りが盛んであった。 この並木も、おそらく海岸に並ぶ海の家に続く道だったのだろう。
京成電鉄とJR総武線を越える
街中を抜けると空が広がる
浪花橋を過ぎると周りの景色が広がり、気持ちよく走ることができる。
しかし散歩やジョギング、ママチャリも多いので注意が必要である。
京葉道路を越える
右手の花見川千本桜緑地を越えると、京葉道路の高架が現れる。
京葉道路を東京方面からの下り線を走った場合、武石のインターを過ぎた直後のあたりで、河口から約4.7Km地点である。
桜並木
京葉道路を越えると汐留橋が架かる。 この汐留橋から次の玄鼻橋までの右岸は、3月の桜の季節に見事な桜並木を見せてくれる。
下の写真は玄鼻橋から下流方向を振り返ってみたものである。
花見川大橋
サイクリングロードのハイライトへ突入する
花見川大橋を越えると、サイクリングロードは緑豊かな所を走るようになる。 花見川サイクリングロードのハイライトといえる。
ロードバイクの場合の迂回路分岐
サイクリングロードは、この分岐を左に進む。 しかしこの先から約3Kmの未舗装の砂利道を走ることになる。
ロードバイクなどパンクを避けたい場合、真っ直ぐ坂を上がって迂回路へ進むが、せっかくのハイライト部分をパスして街中を走ることになる。
この迂回路に関しては、別途説明をする予定である。
分岐を左のサイクリングロードに入り、緑のトンネルの中を緩く下る。
花島橋と複雑な交差点
緩い坂を下ると、信号はないが結構交通量のある交差点を注意して横切る。
この交差点の左には、昭和29年竣工とある古い花島橋が架かる。 花島観音へ行く場合はこの橋を渡る。
花島観音
花島橋で対岸に渡ると、奈良時代に行基が開いたとされる古刹「天福寺」、通称「花島観音」がある。
秘仏とされる木造十一面観音立像は、33年に一度御開帳される。 2017年に御開帳されたが見逃してしまい、次の御開帳時に私はこの世にいない・・・
![花島観音](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/06/hana1-22-1S.jpg)
![花島観音](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/06/hana1-22-2S.jpg)
![花島公園](https://x-polarstar.com/wp-content/uploads/2018/06/hana1-22-3S.jpg)
未舗装の砂利道を走る
花島橋の交差点を越えてサイクリングロードに入ると、ここから3Kmほど続く未舗装区間となる。
ロードバイクではパンクする恐れはあるが、砂利は細かく土に埋もれている部分も多く、路面を選びながらゆっくりと進む。
河口からわずか10Kmほどの地点。 この木立の向こうはゴルフ場や住宅街だが、どこかの原野を流れる川のようである。
弁天橋 花見川サイクリングロードの終点到着
野鳥のさえずりを聞きながら自然豊かな砂利道を進むと、車道にぶつかり弁天橋のたもとに出る。 ここが花見川サイクリングロードの終点である。
花見川サイクリングロードは、東京湾にそそぐ花見川河口から弁天橋まで、約12Kmの距離である。 そして花島橋から弁天橋までの間は、未舗装ではあるが自然豊かな川沿いを走ることができる。
印旛沼に向けて新川サイクリングロードへと先へ進むが、この先は今までの花見川沿いとは全く異なる風景が展開する。 川を上流に向かって遡っている筈なのに・・・??
この新川サイクリングロードは、「花見川サイクリングロードガイド Par-2」で紹介しよう。