花見川とは千葉県の印旛沼を起点とし、千葉市美浜区の東京湾に流れ込む川である。 厳密にいうと印旛沼から大和田までは「新川」と呼ばれ、大和田の排水機場から下流域が「花見川」という名称である。
この花見川沿いには、河口から「花見川」「新川」「印旛沼」と、3つのサイクリングロードが続き、最終的には利根川まで走ることができる。
花見川河口から印旛沼にある「佐倉ふるさと広場」まで片道約30Km。 河口近くに住む私にとっては適度な距離で、まさに定番コースとなっている。
花見川・新川・印旛サイクリングロード マップ
東京湾の河口から、印旛沼の「佐倉ふるさと広場」までのコース全体図と、Part-1からPart-3までの各ガイドに合わせたロードマップである。
河口から印旛沼までの全体ルートマップ | 全体図 |
Part-1 河口から弁天橋まで(12.6Km) | マップ-1 |
Part-2 弁天橋から道の駅やちよへ(6.5Km) | マップ-2 |
Part-3 道の駅やちよから佐倉ふるさと広場へ(11.2Km) | マップ-3 |
検見川浜を出発
「ザ・サーフオーシャンテラス」前を出発
海を眺めながら食事ができるレストラン。 ランチタイムはいつも混んでいる。
ウィンドサーフィンなどを眺めながら、一直線に海沿いを走る。 休日には自転車だけでなく、海辺で遊ぶ人、ジョギングや散歩を楽しむ人も多い。
東京湾と別れる
美浜大橋
道なりに美浜大橋の下をくぐると、花見川沿いのサイクリングロードに入る。
この美浜大橋の上は、遠く水平線にアクアラインが見え、富士山やスカイツリーと沈む夕日を眺める人も多い。
ベイタウンを眺めながら
川沿いのサイクリングロードに入ると、すぐ左手(右岸)に見えてくるマンション群。 私が住む街 『幕張ベイタウン』である。
京葉線のガードをくぐる
東関東自動車道、国道14号をくぐる
京葉線の次に現れるのが、東関東自動車道や国道14号。
写真の左の道を行くと国道14号。 サイクリングロードは右手に進み、14号の下をくぐる地下道へ入る。
地下道への下り坂は右にカーブするが、対向の自転車も多いので左側を走ること。
こんなところに水難慰霊碑が!
国道14号の下をくぐる地下道を抜けると、右側に水難慰霊碑がある。
河口から約2.7Kmほど入った所だが、昔の海岸線だったのだろう。 慰霊碑の背後には、埋め立て時に使った鉄板の護岸が残されている。
埋め立て前の名残りか?
慰霊碑を過ぎ道路を渡るとクスノキの短い並木があり、周りの雰囲気と少し異なっている。
埋め立て前の千葉の海は、稲毛や黒砂の海岸に代表される遠浅の海で、海水浴や潮干狩りが盛んであった。 この並木も、おそらく海岸に並ぶ海の家に続く道だったのだろう。
京成電鉄とJR総武線を越える
街中を抜けると空が広がる
浪花橋を過ぎると周りの景色が広がり、気持ちよく走ることができる。
しかし散歩やジョギング、ママチャリも多いので注意が必要である。
京葉道路を越える
右手の花見川千本桜緑地を越えると、京葉道路の高架が現れる。
京葉道路を東京方面からの下り線を走った場合、武石のインターを過ぎた直後のあたりで、河口から約4.7Km地点である。
桜並木
京葉道路を越えると汐留橋が架かる。 この汐留橋から次の玄鼻橋までの右岸は、3月の桜の季節に見事な桜並木を見せてくれる。
下の写真は玄鼻橋から下流方向を振り返ってみたものである。
花見川大橋
サイクリングロードのハイライトへ突入する
花見川大橋を越えると、サイクリングロードは緑豊かな所を走るようになる。 花見川サイクリングロードのハイライトといえる。
ロードバイクの場合の迂回路分岐
サイクリングロードは、この分岐を左に進む。 しかしこの先から約3Kmの未舗装の砂利道を走ることになる。
ロードバイクなどパンクを避けたい場合、真っ直ぐ坂を上がって迂回路へ進むが、せっかくのハイライト部分をパスして街中を走ることになる。
この迂回路に関しては、別途説明をする予定である。
分岐を左のサイクリングロードに入り、緑のトンネルの中を緩く下る。
花島橋と複雑な交差点
緩い坂を下ると、信号はないが結構交通量のある交差点を注意して横切る。
この交差点の左には、昭和29年竣工とある古い花島橋が架かる。 花島観音へ行く場合はこの橋を渡る。
花島観音
花島橋で対岸に渡ると、奈良時代に行基が開いたとされる古刹「天福寺」、通称「花島観音」がある。
秘仏とされる木造十一面観音立像は、33年に一度御開帳される。 2017年に御開帳されたが見逃してしまい、次の御開帳時に私はこの世にいない・・・
未舗装の砂利道を走る
花島橋の交差点を越えてサイクリングロードに入ると、ここから3Kmほど続く未舗装区間となる。
ロードバイクではパンクする恐れはあるが、砂利は細かく土に埋もれている部分も多く、路面を選びながらゆっくりと進む。
河口からわずか10Kmほどの地点。 この木立の向こうはゴルフ場や住宅街だが、どこかの原野を流れる川のようである。
弁天橋 花見川サイクリングロードの終点到着
野鳥のさえずりを聞きながら自然豊かな砂利道を進むと、車道にぶつかり弁天橋のたもとに出る。 ここが花見川サイクリングロードの終点である。
花見川サイクリングロードは、東京湾にそそぐ花見川河口から弁天橋まで、約12Kmの距離である。 そして花島橋から弁天橋までの間は、未舗装ではあるが自然豊かな川沿いを走ることができる。
印旛沼に向けて新川サイクリングロードへと先へ進むが、この先は今までの花見川沿いとは全く異なる風景が展開する。 川を上流に向かって遡っている筈なのに・・・??
この新川サイクリングロードは、「花見川サイクリングロードガイド Par-2」で紹介しよう。