藤田美術館 国宝「曜変天目茶碗」を楽しむ

曜変天目茶碗

2017年3月12日~13日

東洋陶磁美術館で、台北・故宮博物院所蔵の「北宋汝窯 青磁水仙盆」を見た後、中の島を散歩しながら藤田美術館に向かう。 目的は「曜変天目茶碗」を見ることである。

昨年夏に訪れたが、この時は外部に貸し出し中とのことで、見ることが出来なかった逸品である。

 

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大阪は面白い街だ!

東洋陶磁美術館は、大阪の中心部ともいえる中の島にある。 ここから歩いて藤田美術館に向かったが、途中古い家が残っていた。

大阪の証券取引所と、中の島を挟んだ反対側辺りである。 こんな街中に、この様な家が残るとは凄い!

大阪天満橋付近大阪天満橋付近

藤田美術館

藤田美術館は、明治の実業家であった「藤田傳三郎」という人が収集した古美術を収蔵している、小さな美術館である。

今回「ザ・コレクション」というタイトルで、藤田美術館の所蔵品の中から、選りすぐりの作品が展示されている。 これは見逃す訳にはいかない・・・

藤田美術館

曜変天目茶碗

世界に3つしかないと云われる曜変天目茶碗の中の一つである。 もちろん国宝である。 南宋時代の品で、宇宙の深淵を思わせるような、瑠璃色の輝きを放っている。 何時まで見ていても、見飽きないような美しさを持っている。

曜変天目茶碗

入館した時、美術館の方が曜変天目茶碗の説明を行っていた。 「普段は上からスポットライトを浴び、茶碗の内側が注目を浴びているが、外側も美しい」と説明し、ペンライトで茶碗の外側を照らして見せてくれた。

写真撮影は禁止なので、上の2枚の写真は、藤田美術館HPより借用させて頂いた。

 

曜変天目茶碗は世界に3個しかないと云われている。 すべて日本にあり、この藤田美術館がその中の一つを所蔵している。 他は世田谷の静嘉堂文庫と、京都大徳寺の龍光院が持っている。 大徳寺の天目茶碗は非公開なので、見ることは困難である。 藤田美術館と静嘉堂の曜変天目茶碗は、東京の美術館で公開された時に何度か見ている。 しかし大徳寺の作品も含め、是非3点が一堂に会する展示会を開催してもらいたいものである。

なんでも鑑定団で4点目の曜変天目茶碗?

この曜変天目茶碗で、4点目が現れたと最近話題になった。 テレビの「なんでも鑑定団」に出品された品を、中島誠之助が「曜変天目茶碗」と鑑定したのである。 ネット上や新聞では、その真偽のほどが話題になっているが、果たして本物か???

 

東洋陶磁美術館で見た、台北・故宮博物院の北宋汝窯青磁水仙盆の感想はこちら。

https://x-polarstar.com/2017/03/18/diary-20170318-1/
 

時間が余ったので、中学か高校の修学旅行以来の大阪城に、おのぼりさんよろしく向かうこととした。

 


 

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