今回の旅行の中間点なので、マラガでは余り動かず、ホテルでのんびり過ごして疲れた体を癒すことを考えていた。 しかしアラブの王族も来るという「コスタ・デル・ソル」である。 やはり少しは雰囲気を味わっておこうと、街に出ることにした。
ヒブラルファロの丘を下る
ヒブラルファロの丘に建つホテルから、市街地に向けて歩いて下る。 ホテルの横にあるヒブラルファロ城の脇から山道に入ると、木立の向こうにホテルが見える。
ジャカランダが咲く公園が途中にあったので、立ち寄ってみる。
丘を下ると、マラガ砦と呼ばれるアルカサバの城壁が聳え立つ。 この奥にはローマ時代に造られたローマ劇場も残る。
片腕の貴婦人 エンカルナシオン大聖堂
16~18世紀にかけて建てられたが、資金不足に陥り、18世紀の終り頃に建築が中断された。 そのため聖堂の塔は片側にしかなく、「片腕の貴婦人」と呼ばれているそうだ。
一歩足を踏み入れると、豪華絢爛な聖堂が目を引く。 コルドバのメスキータや、グラナダのアルハンブラ宮殿などを見た後なので、イスラムと西洋の文化の違いが良く判る。
マラガの市内
テレビの旅番組で見たとおり、街灯にはベコニアの花が飾られている。 路面は御影石か何か、磨いたように艶がある。 雨が降ると滑りそうだ。
路地奥に、エンカルナシオン大聖堂の塔が見える。
コンステシオン広場
憲法広場と訳される。 この名を持つ広場は、他の街にもあった。
ピカソ美術館
マラガはピカソの出身地である。 旧市街にはピカソ美術館や、洗礼を受けた教会、生家などもある。
アトランザス市場
イスラム時代の建物を利用したと思われる市場の入口。 午後だったせいか、閉店した店もあり、人も少なかった。
ホテルの部屋で夕食を食べようと、生ハムやチーズ、惣菜や果物などを調達する。 来た時に下ったヒブラルファロの丘を、再び歩いてホテルへ帰ったが、結構上り坂はきつかった。
暮れゆくマラガの街
部屋のバルコニーにある小さなテーブルを食卓に、ディナーの開始である。 テーブルが小さく、すべての料理が乗らないのが残念。
時間も人の目も気にすることなく、暮れゆく街と、青い地中海を眺めながらの食事は、大変贅沢な時間の過ごし方であった。