2012年5月27日(日)
とびしま海道を一気に走り抜け、JR呉線で広島に出て新幹線で帰京することも考えたが、滅多に来れない場所なので、贅沢にもう一泊することに決めた。
自転車での一人旅という気軽さで、あまり時間に縛られることもない。 また交通費は往復新幹線代だけで、宿泊費は尾道と今治で安価なビジネスホテルを利用。 全体的に費用は抑えられ、日程も余裕があるので、もう一泊する余裕は十分にあったのである。
豊島大橋を渡ると、いきなり大浦トンネルがある。 このトンネルを越え、島の南側の海岸線に出るのだが、県民の浜の方へ行くには結構大回りになる。
地図を見ると、トンネル手前にある細い道を左に行けば、海岸線を走る下の道に降りられそうである。 思い切ってその道に入りしばらく走ったが、どう見てもミカン畑の中を走る農作業用の道。 個人のミカン畑と思われるので、「これはまずいかも?」と思い、元の道に戻った。
寂しかった県民の浜
しまなみ海道の「伯方の塩」に対し、とびしま海道の上蒲刈島は「藻塩」で有名だそうだ。 そこで「藻塩アイス」を食べようと、県民の浜のレストランに向かう。
県民の浜は広くて、白砂が大変綺麗な海岸であった。 しかしだぁ~~れも居ない。 いくら海水浴にはまだ早いとはいえ日曜である。 ちょっと寂しい県民の浜であった。
漁師料理の民宿「かつら亭」
県民の浜から反時計回りに、上蒲刈島の北側海岸線を走る。 目的は今日の宿として選んだ、「かつら亭」という民宿である。
かつら亭は漁師さんが営んでいるようである。 漁師料理と銘打っているので、地魚の美味い料理が期待できる。 宿泊料金は料理のコースにより3ランクあり、旅の最後を一人宴会で飾るため、贅沢にも一番高いコースで予約した。
「かつら亭」の漁師料理
夕飯は1階のレストランであったが、大きないけすにその日に獲れたものであろう、イカやアジ、タイ、ヒラメなどが泳いでいる。 活きの良い魚料理への期待は高まる。
料理はしまなみ海道で宿泊した、大三島の旅館「茶梅」と同じようなメニューであったが、刺身は歯ごたえ充分、煮付けも唐揚げも「美味い!!」の一言。 せっかくの美味い料理なのに寂しい一人宴会であるが、ビールのジョッキがアッと言う間に空になる。
これらの料理以外に、こうじ味噌のようなもので煮込んだカツや小鉢など山盛り。 旅の最後を飾るにふさわしい満腹料理であった。