上野の東京国立博物館で開催されている、「始皇帝と大兵馬俑」展を見に行った。 2月に入ると混むと思われるので(開催は2月21日まで)、1月中に見ておこうと出かけたが、平日にもかかわらず、思っていた以上に混んでいた。
始皇帝と兵馬俑
中国の歴史小説などが好きな私にとって、兵馬俑だけでなく、秦や春秋時代の青銅器や金銀細工、土器なども展示され、なかなか興味深い展覧会であった。
西周時代の紀元前10世紀頃から、秦の紀元前2世紀頃までの発掘品の展示であるが、これらを見ると、さすがに中国4000年の歴史の偉大さを実感する。 何といっても、当時の日本は縄文時代後期から弥生時代。 中国から見ると、まさに辺境の地の田舎であった。
会場には兵馬俑のレプリカを使って写真を撮るコーナーが設けられ、多くの人が記念写真を撮ってていた。
日本の仏像
特別展を見た後、本館に陶磁器を見に行く。 鍋島や古伊万里などが少し展示されていた。 その足で日本の仏像も見に行き、写真撮影可だったのでパチリ!
広目天立像(京都・浄瑠璃寺蔵 国宝)
12世紀の平安時代の作で、彩色も残る迫力ある仏像である。
十二神将立像 戌神 (京都・浄瑠璃寺蔵 重文)
一番手前が、十二神将の”戌神(じゅつしん)”で、真中が”申神(しんしん)”、一番奥が”巳神(ししん)”のようである。 京都の浄瑠璃寺蔵の重文である。 これは13世紀の鎌倉時代の作だそうだ
大した道具など無い時代に、「良く作ったものだ!」と驚嘆するのは私だけではないだろう。 これらを見ていると、現代の人間は退化しているのではないかと思えてくる。
それにしても、美術館の類はものすごく疲れる。 東洋館で中国の陶器や、朝鮮青磁なども見たかったが、足が棒になってしまったので諦めた。