旧市街地のユダヤ人街を回り終え、まだ時間があるので「灯火のキリスト像」を見に、コルドバ中心部に向かって歩き始める。 「灯火のキリスト像」とは、キリスト像を8個のランプが取り囲み、夜には明りが灯るそうだ。 夜に見たかったが、あまり夜に街中を歩き回りたくないので昼間で我慢する。
灯火のキリスト像に向かって
旧市街地の西側の門であるアルモドバル門から、灯火のキリスト像に向かって歩き始める。 細いユダヤ人街の路地を抜けていくが、路地の角には通りの名前が書かれているので、地図を見ながら迷わずに歩くことができる。
テンディージャス広場
やがてテンディージャス広場という場所に出る。 観光客というより、地元の人達が多く集まる賑やかな広場である。
このあたりがコルドバの中心部なようである。 しかし日曜のせいか、多くの店は閉まっていた。
灯火のキリスト像
細長いカプチーノス広場に入ると、中央部に立つキリスト像が目に飛び込む。 キリスト像を囲むランプに火が灯り、揺らめく灯りに浮かび上がるキリスト像を見たかったのだが・・・
灯火のキリスト像からアルファロス通りに向け、バイリオ坂を下る。 途中で振り返ると、スペインらしい風景が!
サン・パブロ教会
灯火のキリスト像から、街中にあるサン・パブロ教会を見に行く。 13世紀にイスラムからコルドバを奪還したフェルナンド3世が、それまでのモスクを教会に変えたという、古い歴史を持つ教会である。
残念ながら教会の中には入れなかった。 大きなバラ窓から想像すると、教会の中からは、華麗なステンドグラスが見られることだろう。
ローマ時代の遺跡
突如として、ローマ時代の遺跡が現れた。 コリント式というのだろうか、柱だけが残されている。 ローマ時代からイスラムが支配した時代、スペインが支配権を取り戻して築きあげたキリスト教の文化。 異なる文化が混在する、とてつもない歴史を感じる世界である。
旧市街に戻る
メスキータへ観光客が入れる時間が迫ってきたので、再び旧市街に向けて戻ることとした。 旧市街に入ると道は細くなり、花が多くなる。
民家の入り口の奥にパティオが見える。 パティオ祭りの時は解放されるそうだ。
やがてメスキータに戻り、いよいよ「円柱の森」の見学である。
アルモドバル門から灯火のキリスト像に向けての道は、くねくねと曲がった細い道を地図を頼りに歩いた。 観光客もいない静かな街中を抜ける、大変印象深い街歩きであった。