ホテルに荷物を置いて、さっそくメスキータ見学に出かける。 しかしミサを行っているので、観光客は15時まで入れないとのこと。 そこで近くのレストランで昼食を済ませ、先にユダヤ人街を回ることとした。
ユダヤ人街(旧市街)へ
メスキータ横にあったBandoleroというレストランに入り昼食とする。 パティオにテーブルが並ぶ雰囲気の良い店で、スペイン風オムレツやパエリヤ、ビールで腹ごしらえしてユダヤ人街へ出発する。
メスキータの周りには、タイルなどを売るお土産屋さんが多い。
ユダヤ人街は細い道が迷路のように入り組み、路地の両側には、白壁と黄色の窓枠を持つ家が並ぶ。
毎年5月にはパティオ祭りが開催され、各家庭のパティオだけでなく、街中に花が溢れるそうだ。 すでに祭りは終わり、花のピークも過ぎたと思われるが、まだ花に飾られた街を楽しむことができた。
花の小路
ユダヤ人街で一番有名なスポットが「花の小路」である。 細くて僅か50mにも満たない、袋小路の道である。
路地奥から振り返ると、花の向こうにメスキータのミナレット(尖塔)が見える。 そして次から次と観光客が路地に入ってくる。
袋小路の小さな広場にあるお土産屋さんには、1200年前のアラブの古い井戸が残されているそうだ。
ユダヤ人街の小さな広場にあるカフェは、多くの観光客で賑わう。
マイモニデス像
コルドバ生まれのユダヤ人で、医学者であり哲学者でもあったマイモニデスという人の像がある。 もちろん私は知らなかった・・・
ユダヤの教会 シナゴーグ
14世紀に建てられ、コルドバで唯一残されたユダヤ教の教会である。 繊細な壁面装飾以外はシンプルな装いである。
イスラムが支配していた時代には、ユダヤ人はイスラムと共存していたそうである。 しかし1492年に、スペインによるレコンキスタが完了すると、「ユダヤ人追放令」が出されてイベリア半島を追われたという。
アンダルシアの家(Casa Andalusi)
シナゴークの近くには、12世紀に建てられたイスラム様式の家がある。 小さなパティオを囲む、モスレムの人達の生活が伝わる家であった。
バスタブと思われる所には、花が敷き詰められている。 改築されてはいるのだろうが、優雅な生活をしていたように見える。
アルモドバル門
旧市街地のユダヤ人街への西側出入り口である。 門の前にはセネカの像が立つ。 セネカはコルドバ出身の政治家、哲学者、詩人で、何と驚いたことに、暴君ネロの幼少期の家庭教師だったそうである。
このセネカの教育が悪かったので、ネロは暴君になったのでは?と思ったが、調べるとセネカは立派な業績を残したそうである。
コレデラ広場とポトロ広場
Google Mapで、ホテル裏手のほうに「コレデラ広場」という場所を見つけた。 ガイドブックには紹介されていないが、足を延ばしてみた。
マドリードのマヨール広場によく似た、地元の人たちが集う、静かな良い広場であった。
ホテルの近くには、市の紋章にも使われている仔馬(ポトロ)の像がある小さな広場もある。 セルバンテスの小説「ドンキホーテ」に出てくる、「旅籠屋ポトロ」もあるそうだ。