旅行日 : 2017年6月27日
乳頭温泉「妙之湯」に一泊した翌朝、少し無理なお願いをして、朝食を早めてもらう。 美味しそうな朝食を味わうこともなく、とにかく急いで掻き込んで、田沢湖行きの朝一番のバスに飛び乗る。 バスにはすでに何人かの、山行スタイルの客が乗り込んでいた。
途中の「アルパこまくさ」で下車し、秋田駒8合目行きのバスに乗り換える。 秋田駒は「花の百名山」に数えられるほど、高山植物の豊富な山である。 これからの雲上の花園歩きに期待が高まる。
アルパこまくさ
秋田駒8合目行きのバスに乗り換えるが、すでに多くの客が並んでいた。
展望露天風呂もあり、下山後に汗を流すことが出来る。
秋田駒ヶ岳
秋田と岩手に跨り、標高1,637mの活火山である。 実際には「秋田駒ヶ岳」という山はなく、1,637mの男女岳(おなめだけ)、1,623mの男岳(おだけ)、1,512mの女岳(めだけ)などの総称である。
【 8合目登山口 】
多くの人は片倉岳展望台から阿弥陀池への新道に向かう。
そこで人の少なそうな、シャクナゲの小尾根から横岳経由で行くことにした。
【 焼森からの眺め 】
小さなピークの「焼森」から男女岳(右)を望む。
ここから「横岳」までの間は、赤い火山砂礫の道を進む。
【 岩手山遠望 】
男女岳と反対側に目をやる。
なだらかな湯森山?の向こうに、岩手山がどっしりと構える。
【 横岳から鳥海山を望む 】
タカネスミレの群落などを楽しみながら横岳到着。
女岳の火口と田沢湖、左に遠く鳥海山が見える。
【 男女岳と阿弥陀池 】
横岳から最高峰の男女岳と阿弥陀池を望む。
【 コマクサは早すぎた! 】
「大焼砂」からの人に聞くと、コマクサは全く咲いてないとのこと。
そこで大焼砂へ行くのを止め、阿弥陀池に降りることにした。
途中にあるコマクサを見ると、まだ蕾の状態で、一株だけ咲いていた。
【 阿弥陀池 】
阿弥陀池で昼食中に、ガイドが先導する団体がゾロゾロとやって来た。
列をなして男女岳に登って行くのを見て、登る気が失せたのでパス・・・
【 チングルマの絨毯 】
阿弥陀池でのんびり昼食を済ませ、「もう下ろう」と下山を開始。
左右には一面チングルマが広がるお花畑が現れる。
【 笠森山と乳頭山 】
乳頭山や岩手山などを眺めながら、片倉岳展望台への新道を下山する。
【 残雪を横切る 】
まだ残雪の残る部分を横切る。
ロープも張られ危険はないが、あと1~2週間で消えると思える。
【 旧日窒硫黄鉱山跡 】
この鉱山跡を通って阿弥陀池に上がるルートもある。
しかし一部崩壊している箇所もあるようだ。
【 8合目駐車場に戻る 】
結局、大焼砂からムーミン谷、男女岳など、予定コースを大幅にカット。
そのお蔭で、予定時間よりかなり早い時間に到着した。
秋田駒で出会った花々
今回の山行目的は、大焼砂の斜面に広がる、コマクサの大群落を見ることであった。 「少し早いかな・・」と思いつつ家を出たが、本当に早すぎたのでガッカリ。 しかし天候に恵まれた中、他の高山植物に多く出会うことが出来た。
今回の山行目的である、コマクサの大群落は見られなかったが、花は非常に豊富であった。 標高は僅か1600m程度で、なおかつ8合目までバスで登れる。 今回のように天候に恵まれれば、「登山」というより「ハイキング」と考えても良いくらいである。 もっとも天候の急変に備えることは必要だが・・・
次回この山域に来る場合は、秋田駒だけでなく、乳頭山なども静かそうなので、そちらに足を伸ばしてみたい。