ソフィア美術館を後にして、まだ少し余力があったのでマドリードの街を少し歩くこととした。 テレビの旅番組で、スペインの道路元標がプエルタ・デル・ソル広場にあることを知り、それを見に行くことにした。
プエルタ・デル・ソルへ
ソフィア美術館を出て、アトーチャ通りからウェルタス通りをぶらぶら歩きながらプエルタ・デル・ソルへ向かう。
プエルタ・デル・ソルとは「太陽の門」を意味し、マドリードを取り巻く城壁の門の一つだったそうだが、今は多くの人が集まる広場である。 カルロス3世の像と、TIO PEPEというシェリー酒の看板がランドマークのようである。
広場にはマドリード市紋章のシンボルとなっている、「クマとヤマモモの像」も立つ。
日本橋にある日本の道路元標に相当するスペインの道路元標は、プエルタ・デル・ソルのマドリード自治政府庁舎前の歩道に埋め込まれていた。 多くの人が足で踏んで写真を撮っていた。
騎馬警官と結婚式に遭遇
プエルタ・デル・ソルを出て、イサベルⅡ広場へ向かう。 途中にマドリード最古の教会「サンヒネス教会」の壁に、へばりつくように古書店があった。
この古書店のところを左に入ると、1894年創業というホットチョコとチュロスの店「チョコラテリア・サン・ヒネス」があるが、今回は寄らなかった。
マドリードの花嫁
イサベルⅡ広場からさらに先に進むと、正装した多くの人が教会の前に集まっていた。 結婚式があるようで、休憩を兼ねてベンチでしばらく待つと花嫁がやってきた。
騎馬警官もやってきた
花嫁の到着を待つ間に、白馬に乗った王子様ならぬ、騎馬警官がやってきた。 別に結婚式のお祝いに来た訳ではないようだ。
グルメの殿堂 サン・ミゲル市場
小腹も空いたので、細い路地を歩いてサン・ミゲル市場へ向かう。 ちょっとした広場 というかスペースにはテーブルが並び、ヨーロッパの雰囲気を充分に醸し出している。
やがてガラス張りのサン・ミゲル市場に到着。 古くからの食料品市場であったが、2009年に改築して再オープンしたそうである。
一歩足を踏み入れると、カラフルな果物や野菜、豊富な種類のチーズやオリーブ、ナッツ。 更に新鮮なシーフードや、天井から吊るされた生ハム・ソーセージが歓迎してくれる。
何を食べるか目移りしてしまうが、とにかく人が多い。 どの店の前にも人だかりができている。 生牡蠣が美味しそうだったが、ここは牡蠣より人のほうが多いのではと思うくらいで全くダメ。
生ハムの店でイベリコ豚の生ハムをスライスしてもらい、何とか場所を確保してワインも購入。 他にすぐに買えるパエリヤやピザを調達する。
ピザとパエリヤは大したことなかったが、やはり生ハムをつまみに飲むワインは最高であった。
マヨール広場へ
あまりの人混みに少し辟易したサン・ミゲル市場を後にして、マヨール広場へ向かう。 広場の歴史は15世紀にさかのぼり、昔は公開処刑や異端審問なども行われたそうである。
マヨール広場に向かう途中で見かけた、石造りの壁に緑が美しい、雰囲気の良いオープンカフェの店。
やがてマヨール広場の入り口に着く。 マヨール広場には9つのアーチ型の入り口があり、この階段を持つクチリェロスのアーチが一番有名だそうだ。
マヨール広場は重厚感のあるレンガ色の建物に周囲を囲まれ、中央にフェリペ3世の像が立っている。 2本の塔が立ちフレスコ画の壁面を持つ建物は、マドリードのパラドールになるという話もあったようだが、この話はどうなったのだろうか?
広場に入った時とは別の門から出て、マヨール広場を後にする。
マドリードのストリート・ミュージシャン
サン・ミゲル市場へ向かう途中、二人のストリート・ミュージシャンがギターの演奏を行っていた。 さすがにフラメンコの本場、素人とは思えない演奏であった。