白神山地の旅 Part-2 岳岱と留山のブナ原生林

ブナの木

旅行日 : 2018年6月27日~29日

民宿「汐ヶ島」で一夜明けた2日目の朝。 頭上には青空が広がっていたが、山の方はあいかわらず厚い雲に覆われていた。

2日目の予定は東能代に戻ってレンタカーを借り、「岳岱(だけたい)」と呼ばれるブナ原生林で400年ブナなどの巨木を楽しみ、更に「田苗代湿原」でニッコウキスゲの群落と高山植物を楽しむといったコースを計画した。

しかし この日も思わぬ事態に遭遇し、当初の予定は完膚なきまでに破壊され、まったく違う場所に向かって車を走らせることになってしまった。

では この想定外の旅の2日目 いってみよ~!

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五能線各駅停車で東能代へ

早めに朝食を済ませ、民宿の御主人に十二湖駅まで送ってもらう。

昨日の五能線は運休だったが、この日は定刻通りの7時53分発各駅停車で東能代駅を目指す。

五能線

電車に乗客はなく、私たち夫婦だけの貸切状態であった。

五能線

車窓から眺める海は、相変わらず波が高い。 民宿の御主人は、「この季節にこんなに波が高いのは珍しい」と言っていた。

五能線

東能代駅

能代といえばバスケットの名門「能代工業高等学校」で有名である。 東能代の駅にはバスケットのゴールが飾られていた。

東能代駅

昨日五能線「リゾートしらかみ」がこの駅で運休。 代行バスに乗った場所に戻ってきた。

東能代駅

駅前でレンタカーを借り、今日の目的地である「岳岱」に向けてドライブの開始である。 まずは藤里町にある環境省の白神山地世界遺産センター「藤里館」を目指す。

「藤里館」で驚きの情報が!

車のナビに導かれるまま走り、「岳岱」への途中にある白神山地世界遺産センター「藤里館」に立ち寄る。

地図上ではこの先で細い林道のような道に入り、さらにいくつかの分岐が続いている。 これらの分岐点に案内板があるか否かを確認するためである。

藤里館

しかし案内板有無を聞く前に、とんでもない話がもたらされたのである。

「昨日の大雨で道が崩れ、岳岱への道は通行止めです・・・」

「ムムッ!」 絶句・・・

「どこか他に良い所はないか?」 と係りの人に聞いてみると、しばらく考えて「有料のガイドが必要になるが良いか?」とのこと。

ここまで来てガイド料をケチって、何もせずに帰っては意味が無い。 「よろしくお願いします」と頼み込むと、どこかに電話をしてくれた。

その結果「留山」というガイド付きでないと入れない所があり、そこのピカイチのガイドさんが確保できたそうだ。

ガイドさんとの待ち合わせ場所を確認し、来た道を戻るように五能線沿いの海を目指して走り始めた。

思った以上に楽しかった「留山」

1時間ほど車を走らせ、朝 十二湖駅から東能代への五能線で通った、東八森駅近くのローソンの駐車場でガイドさんと待ち合わせ。

ガイドさんの軽トラの後ろについて未舗装の山道をしばらく走る。 やがてトイレが現れ、少し開けた場所に車を停める。

藩政時代から守り継いだ「留山」へ

水源を確保する目的で藩政時代から守り継いだ森で、「留山」と言う名は樹木の伐採を「留た(とめた)」ことに由来するそうだ。

「留山」の入口には、荒廃を防ぐためガイドの同伴をお願いする看板が立つ。

留山

コースは木道やウッドチップなどで整備され、アップダウンも無く歩きやすい。

樹齢300年以上といわれるブナやミズナラの巨木を見ながら、一時間強で一周できる。

ブナ原生林

天気の良いときには、逆光の光透きとおる葉を見られるのだがこの日は曇りである。

ブナ原生林

熊の爪痕

ブナの樹皮には多くの熊の爪痕が・・・ 北アルプスや上越の山のブナに比べ、爪痕が多く見えるのは気のせいか?

熊の爪痕

役に立つガイドさんの説明 だが・・・

案内してくれたガイドさんは、70代前後の元教師では?と思わせるような穏やかな方で、歩きながらいろいろな木の説明をしてくれた。

高山植物の花は写真に撮って調べれば判るのだが、樹木は良く判らないので大変興味深く面白かった。

モミジキイチゴ

ガイドさんが道端の低木を裏返すと、黄色い実たくさん付いていた。 モミジキイチゴだそうだ。

黄色の実は葉の下になっているので、上から見ても気付かない。 葉の形を知る必要がある。 猿の大好物らしく、食べてみると甘く熟して美味しかった。

モミジイチゴ

名前を忘れた木 「ツクバネ」

木の枝の先端に、プロペラのような葉を付けている。 初めて見る花? 木の芽?である。

なんでもここに実がなるとか説明してくれたと思うが、残念ながら名前を忘れてしまった。

自宅に帰りネットで調べたが判らなかった。 そこで八峰町観光協会にメールで問い合わせを行ってみた。 すぐに返事が来て、名前は「ツクバネ」と判明した。

八峰町観光協会様 お世話になりました。 改めて御礼申し上げます。

ブナの実

前日の悪天候で、実を付けたブナの小枝などが多く落ちていた。 この写真は、落ちていた枝を拾ってきたものである。

ブナの実

ブナやミズナラだけでなく、他にも様々な木を教えてもらい写真も撮った。 しかし自宅に帰って写真を見ても何だか判らない。 そもそもメモも何も持たずに歩いたため、せっかくの説明が殆ど記憶に残っていないのである。 これはガイドさん問題ではなく、私の記憶力の問題である。

白瀑神社

留山から降りてくると、「白瀑(しらたき)神社」にガイドさんが案内してくれた。

白瀑神社

神社裏手には、高さ17mという大きな「白瀑」が流れ落ちていた。 8月のお祭りの時には、神輿を担いだまま滝壺を練り歩くそうだ。

白瀑

ホテル「ゆとりあ藤里」へ

この日の宿は「岳岱」に行く途中にある「ゆとりあ藤里」というホテルを予約してあった。 このホテルは、「岳岱は通行止め」と教えてくれた白神山地世界遺産センター「藤里館」のすぐ裏手である。

したがってガイドさんと別れた後、再びこの日の目的であった「岳岱」方面へ車を走らせることとなった。

ホテル「ゆとりあ藤里」

スキー場にあるような立派なホテルである。 周りにはあまり観光ポイントは無いと思うが、「何故こんな所に?」と思わせるホテルである。 岳岱など白神山地を訪れる人を狙ったのだろうか? この日の宿泊客は、我が家を含めて3組だった。

下の2枚の写真は、「ゆとりあ藤里」のサイトから借用したものである。

ゆとりあ藤里
ゆとりあ藤里

4人用の部屋でベッドは4台あり、広さは充分であった。

ゆとりあ藤里

食事は可もなく不可もなく、特に目を引くようなものは無かった。 しかしネマガリダケ?の焼き物は美味しかった。

ゆとりあ藤里

ゆとりあ藤里ゆとりあ藤里

ホテル「ゆとりあ藤里」の温泉大浴場

大浴場に行くと人も多く、何故か土産物の売店があって雰囲気が違う。 思わず売店の人に「ここはホテルの大浴場か?」と聞いてしまった。

要するに、地元の人達もやってくる日帰り入浴施設であった。 そのため様々な風呂があり、のんびりゆったり過ごすことができた。



白神山地の2日目は目的地に行くことも出来ず、東能代と藤里町の間を右往左往していた感が残る。 そして山旅でガイドさんを利用したのは今回が初めてである。

今まで山のガイドさんとは道案内が中心と思っていたが、今回お世話になって初めて利用価値の高さを知った。 実に詳しくて、様々なことを教えてくれる。 今回は花が少なかったが、もし花が咲いていればもっと面白い話を聞けたと思う。 ガイド料は有料だが、その価値は充分にあったと満足している。

Prat-1 および Part-3はこちら。

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