神秘のやきもの「宋磁」を楽しむ (出光美術館)

画像出典:出光美術館パンフレットより

 
有楽町の出光美術館で開催されている「神秘のやきもの 宋磁」展を見に行った。 中国・宋時代の景徳鎮や磁州窯などの、青磁とか白磁といった陶磁器を展示している。

日本の古伊万里や古九谷、鍋島など以外に、中国や朝鮮の青磁、染付などが好みだが、このような展示会を見るたびに「欲し~ぃ!」と思ってしまう。

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透明感のある青磁・気品のある白磁

釉薬がたっぷりと施され、透明感のある青が気高い雰囲気を漂わす青磁。  あるいは透き通った白一色が端正な美しさを放つ白磁。

今回はこれら宋時代の陶磁器を一堂に集め、出品リストをみると113点も展示され、なかなか見応えある催しであった。

 

中国・宋代の陶磁器は宋磁と呼ばれ、陶磁史上、美の頂点に達したとも評されます。 官窯、景徳鎮、定窯などは、青磁・白磁などの単色の釉薬や、シンプルかつ研ぎ澄まされたフォルムが美しく、その造形感覚は神秘的な雰囲気を放ち、宋代以降も多くの人々を魅了しました。(以後省略)

出典:出光美術館パンフレットより抜粋

耀州窯の青磁が美しい

今回展示された作品の中に、耀州窯の青磁がいくつか出品されていた。 鈍い草色とでもいうような釉薬で、一般的な青磁の青とは異なる色である。

この耀州窯の青磁は、どこかで見たことはあるだろう。 しかし今回改めてよく見ると、実に美しいことに気付いた。 下の写真の下段中央の壺が耀州窯の青磁である。

また上段の右から2番目の白磁の首長瓶は、定窯で焼かれたものであるが、実に気高い美しさを持っていた。

 

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画像出典:出光美術館パンフレットより

 
連休の合間であるが館内の客は少なく、ゆっくりと作品を見ることができた。 しかし最初は丁寧に見ていたが、やがて足が棒になり、後半は気に入ったものを中心に見るだけになってしまった。 

距離を歩くことは無いが、ゆっくりと移動するせいか美術館は本当に疲れる。 もっと足腰を鍛えておく必要がある ・・・
 


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