角館 内町・田町 武家屋敷を歩く

角館

旅行日 : 2017年6月28日

秋田駒ヶ岳から下山後、せっかくなので角館を見て帰ろうと、もう一泊することにした。 通常は”山”か”美術館”を絡めて旅行するが、この角館はベタベタの観光である。

古い建物や街並みを見るのは好きだが、飛騨の高山、金沢の東茶屋のように、整備されすぎたり、お土産屋ばかりで、あまり良いとは思わない。 この角館も相当な観光地である。 果たしてどのような街並みを見せてくれたのだろうか?

 

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田沢湖から角館へ

田沢湖の駅から、新幹線で角館へ行くことを考えていた。 しかし新幹線は窓も小さく、名も知らない小さな駅には停まらないので面白くない。

新幹線を一つやり過ごし、30分ほど待つと在来線がやってくることが判り、この在来線(田沢湖線)に乗って行くことにした。

【 田沢湖線 】

秋田方面は1日に6本しか走らない。 貴重な一本である。
駅に着くたびに、上りや下り新幹線の待ち合わせで、5分以上停車する。

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【 角館駅 】

武家屋敷で知られている街だが、駅舎は平凡であった。

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【 あきた美人ライン 】

「あきた美人ライン」の愛称を持つ秋田内陸縦貫鉄道。
JR角館駅のすぐ隣に、風情ある駅舎が建つ。

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武家屋敷(内町)

深い木立に覆われた武家屋敷が立ち並ぶ、内町の武家屋敷通り。 春の枝垂桜は有名で、大勢の観光客が押し寄せるようだが、訪れた時期は6月末である。 枝垂桜はすっかり緑となり、観光客も少なく、静かな武家屋敷を楽しむことが出来た。

【 武家屋敷通り(内町)】

「内町」と呼ばれる通りには、上・中級武士の屋敷が立ち並ぶ。
枝垂桜やモミの大木が作る深い木立の下に黒塀が続き、趣のある通りである。

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【 小田野家 】

武術によって仕えた中級武士の家。
明治33年の大火で類焼し、その後再建されたものである。

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【 河原田家 】

現在の建物は明治中期に建てられたものだが、薬医門は当初の屋敷から移築。
この屋敷も中級武士の家というので驚きである。

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苔むした広い庭。
モミジの木が植えられ、秋の紅葉も美しそうである。

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【 馬つなぎ石 】

馬で訪れた武士が、手綱を繋いでいた。
現在でいえば駐車場ということになるのだろう。

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【 冠木門 】

立派な冠木門だが、ここも武家だったのだろう。

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【 青柳家 】

正門の薬医門は、国内外に知られた秋田の象徴だそうだ。
道沿いの塀には、武者窓とよばれるのぞき窓がついている。

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代々の役職は納戸役を多く勤め、実禄は104石だったそうだ。
一石はお米150Kgで、当時の大人一人分の年間消費量とほぼ同じだそうだ。

青柳家

蔵の屋根は大きく張出し、下から支えている。
漆喰壁の下半分は板で覆われ、これも雪対策かと思われる。

青柳家

【 石黒家 】

係員の方が、建物や生活様式などの説明をしてくれる。
来訪者の身分、格式により、玄関を使い分けたなど、興味深い話が聞ける。

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欄間からの灯りが絵となって壁に映る。
昔は蝋燭なので、ゆらゆらと揺れて更に綺麗だったことだろう。

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豪華な装飾が施された内蔵。
他の蔵では、代々伝えられた武具や美術品などが展示されていた。

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【 究極の親子丼 】

比内地鶏を使った「究極の親子丼」で有名な「桜の里」という店で昼食。
写真は実に旨そうに見えるが、個人的にはもっと味が濃いほうが好きだ。
「なか卯」の親子丼の方が美味いと感じるのは寂しいか・・・

究極の親子丼

田町武家屋敷

城下町・角館は、北(内町)に佐竹北家家臣団が、南に今宮家家臣団が居住して統治し、田町は今宮家家臣団の中心地であった。

角館の武家屋敷といえば、「内町」の武家屋敷が有名であるが、この「田町武家屋敷」と呼ばれる一角も、風情ある趣を残している。

【 西宮家 】

今宮氏の武士団の中で重んじられたという西宮家(右の黒塀)
「寺山五十五騎」と呼ばれた、中心武士団に名を連ねていたという。

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【 個人の家か? 】

立派な黒塀と門、敷地内には大きな木。
維持するだけでも大変だろうと思ったら、病院を併設していた・・・

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【 安藤醸造本店 】

創業が嘉永6年(1853)の味噌・醤油を醸造する老舗。
店の前には創業当時から醸造に使われる井戸水が流れている。

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店内では、立派な装飾を施した内蔵の扉を見ることが出来る。

安藤醸造本店

蔵座敷には、ここで行われた結婚式の写真が飾られていた。
お嫁さんは打掛に角隠し、左右に向かい合う参列者の前にはお膳が並ぶ。
日本の伝統的な披露宴であったようだ。

安藤醸造本店

田町武家屋敷ホテル

角館で宿泊したホテルは「田町武家屋敷ホテル」。 名前の通り、田町武家屋敷通りにあるが、武家屋敷の跡地を利用したもので、実際の武家屋敷ではないそうだ。 しかし造りはクラッシックで、こじんまりとした静かなホテルであった。

【 ホテル入口 】

武家屋敷らしく、黒塀の内側には大きな木が茂る

田町武家屋敷ホテル

【 和の雰囲気を持つ部屋 】

ツインの洋室だが、内装は和の雰囲気である。
イサムノグチデザインの照明「あかり」など、家具もお洒落である。

田町武家屋敷ホテル

【 レストラン樅の木亭 】

夕食は懐石料理のコースである。
料理はもちろんのこと、ビールや秋田の地酒を堪能する。

田町武家屋敷ホテル田町武家屋敷ホテル

【 かくのだて温泉 】

ホテルには部屋のバスタブしかない。
「かくのだて温泉」という、近くの日帰り温泉が無料で利用できる。

かくのだて温泉

静かで良かった角館

角館の歴史は全く知らなかったが、各所にある説明文には「家臣団」とか「武士団」という言葉が使われている。 これを見た時、中世のキリスト教世界での「テンプル騎士団」などが頭に浮かんだ。

また、幕末の戊辰戦争では、久保田藩(秋田藩)は、当初「奥羽越列藩同盟」に加わっていたが、途中で新政府軍に寝返ってしまたそうだ。 そのお蔭で、以後「裏切り者秋田」という、あまり有難くないレッテルを貼られたようである。 この辺も調べると面白そうである。

角館

角館に一泊し、ホテルに山の道具などを預け、朝からゆっくりと街中を歩いて回ることが出来た。 季節的なことからか、とにかく観光客は少なく、静かな角館を味わうことが出来た。 次回は雪の角館を訪れたいが、寒いので・・・

 


 

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