江戸東京博物館 「戦国時代展」へ行ってきた

戦国時代展
テレビの「ぶらぶら美術・博物館」という番組で、江戸東京博物館で開催されている「戦国時代展」を紹介していた。 山田五郎の軽妙な解説を聞きながら、「なかなか面白そうだ・・・」と、早速翌日の土曜日に行ってきた。

この「ぶらぶら美術・博物館」という番組は、美術展などの作品を、学芸員と山田五郎が解説しながら紹介する番組である。 この番組を見たおかげで、見るべきポイントの事前学習できていたので、なかなか面白く見学することができた。

 

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大相撲初場所で賑わっていた

江戸東京博物館は、両国の国技館の隣である。 ちょうど大相撲初場所の最中で、この日は千秋楽前日。 大相撲の幟旗が立ち並び、華やかである。

大相撲初場所

巨大な熊手がお出迎え

江戸東京博物館のチケット売場の前には、浅草の鷲神社から寄贈された、巨大な熊手が出迎えてくれる。

江戸東京博物館江戸東京博物館

なかなか迫力ある熊手で、これを使って「ガバッ、ガバ~ッ!」と、運をかき集めたいものだ。

川中島の合戦 通説と違うのか?

チケット売場の前に、「川中島合戦図屏風絵」の大きなポスターがあった。 上杉謙信が武田信玄に斬り付けた場面が描かれている。 白い鉢巻き姿の謙信が斬りかかり、信玄が軍配で防いでいる。 それも川の中で、お互い馬に乗っている。

長野の川中島には、信玄の本陣に謙信が馬で乗り込み、床几に座っていた信玄は軍配で防いだシーンの像が立っているのだが・・・

川中島の戦い屏風絵

太田道灌が戦場より送った礼状

太田道灌の書状が2点ほど出品されていた。 達筆すぎて読めないのだが、今回は文面の口語訳がなされていたので、大変面白かった。

ちなみに、この写真は盗撮したのではない。 太田道灌の書状は、珍しく写真撮影が可能であった。

太田道灌の書状

太田道灌が戦場から送った礼状(口語訳)

こちらの戦況につきまして、お手紙を頂戴いたしました。 また扇子一合までもお送りいただきました。 感謝いたします。 どのようにしても状況を鎮めます。 帰宅の頃合いにみなさまへご連絡いたします。 恐々謹言。

五月廿二日 沙弥道灌(花押)

謹上 黄梅院侍真禅師

書状に書かれた文字数は少ないのに、なぜか口語になると、結構長い文章である。 昔の人は、どのように読みこなしていたのだろう?

 

その他、織田信長、徳川家康、毛利元就、足利義政、今川氏政など、そうそうたる戦国武将に関連した品々から、歴史の教科書に出てきた「武家諸法度」など、なかなか見ごたえのある戦国時代展であった。

常設展示室へ

常設展示室で同時に開催されている、「徳川将軍家の婚礼」展にも寄ってみた。 今まで江戸東京博物館には、2度訪れたことがある。 しかし常設の会場に足を踏み入れたのは、今回が初めてである。

再現された日本橋

6階の常設会場に入ると、長さは当時の2分の1だが、幅はほぼ同じに再現された日本橋が目に飛び込んでくる。 もちろん渡ることができる。

江戸東京博物館

芝居小屋も再現されている

「中村座」という、芝居小屋の正面部分が復元されている。 中には入れるのだろうが、写真を撮って終りとした。

江戸東京博物館

「徳川将軍家の婚礼」展へ

常設展示室5階の、企画展示室で行われていた「徳川将軍家の婚礼」展を見に行く。 主に「天璋院篤姫」と、「皇女和宮」が嫁入り時に持参した、嫁入り道具の品々が展示されていた。 家紋入りの櫛などの化粧道具から、黒漆に蒔絵や家紋など、さすが将軍家と思わせる立派なものであった。

 

常設展では、江戸から昭和初期までの、庶民の生活様式などを展示しているようだ。

今回はこの常設展示物は何も見ないで帰ってきた。 近くには「すみだ北斎美術館」が、新たに開館している。 もう少し暖かい季節になったら、この北斎美術館と併せて、再訪して常設展をゆっくり見てみよう。

 


 

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