徳川家康と御成街道 東金市(千葉県)

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訪問日:2016年8月26日

JR外房線の東金の街を訪れ、用事を済ませて帰るとき、電車の待ち時間を利用して駅前近辺の街並みを急いで歩いてきた。

この東金市は、徳川家康が鷹狩りに訪れたことから、家康ゆかりの場所が数多く点在しているそうだ。 そして、この鷹狩りに来遊するため、同じ千葉県の船橋市から東金まで、御成街道と呼ばれる36Kmの道を作らせた。 この御成街道は、慶長18年(1613)の12月末から、翌年正月までの、非常に短期間で作られたため「一夜街道」とも呼ばれている。

今回は時間がなかったので、家康関連の史跡などは見ていない。 それにしても、家康は江戸から遠く離れた東金まで、何故わざわざ鷹狩りに来たのだろう?

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東金駅前商店街

東金駅前には、昔ながらの商店街が並ぶ。 駅の反対側には大きな商業施設もあるので、人の流れはそちらに取られ、昔からの商店街は寂れてきたのだろう。

【駅前商店街】

金曜という平日のせいか、商店街に人影がない。

東金駅前商店街

【秋葉旅館】

駅から徒歩1分という抜群の立地だが、現在も営業しているのか不明。
良い雰囲気だが、寝ていると枕元をネズミが走り回りそうである。

秋葉旅館

近代の建築物

駅前商店街から県道に出ると、まず目に飛び込んできたのは、明治から大正にかけて建てられたかと思われる、レトロ感漂う洋風建築であった。

【旧多田屋東金店】

自宅に戻って調べると、文化2年(1805)創業の本屋さん。
石造りに見えるが、石造りを模した木造モルタル造りだそうだ。

旧多田屋店舗

この建物の奥に、明治末期に建てられた東金税務署を利用した
多田屋旧本社の建物が残っている。 知らなかったので写真は撮らなかった。

【武野輪業】

もう一軒洋風建築があったが、残念ながら大きな看板で隠れてしまっている。

武野輪業

町屋造りの家が散見する

昔は商店だったと思われる、町屋造りの家が散見できる。 この写真以外にも、いくつかの古い建物も残っている。 これ以上新しい建物に、建て替えが進まないよう願いたいものである。

出桁造り
出桁造り
出桁造り
出桁造り

目に付いた建物

他に目に付いた建物が何軒かあったので、写真に収めてきた。

【懐かしい造りの民家】

少し裏手に入った所に立つ民家。 懐かしい昭和の雰囲気を持っている。

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【手作り看板の店】

もう閉店しているようだが、素人が手作りした看板を掲げている店。

この店のオリジナル化粧品かと思ったが、「オードムーゲ」をネットで検索してみたところ、某大手企業の立派な商品だった。

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東金駅

家康の鷹狩り来訪のために作られた御成街道とは別に、九十九里とを結んだ御成新道も作られたそうだ。 この御成新道を通って九十九里の海産物が東金に集まり、江戸へ運ばれるようになり、東金は問屋町として発展し、「上総の黄金町」とうたわれたそうだ。 しかし残念ながら、現在は少々衰退しているような街であった。

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