大島 亀老山からの眺め

来島海峡大橋

2012年5月26日(土)

尾道側からしまなみ海道を走り、最後の島である「大島」に入る。

大島の北側には「カレイ山」という瀬戸内の展望台があるが、やはり南に位置する「亀老山」の展望台に上り、来島海峡大橋を見下ろす方が絶景が期待できそうである。 しまなみ海道最後のポイントとして、「亀老山」を目指すことにした。

伯方・大島大橋
伯方・大島大橋と伯方島方向を振り返る
【 スポンサーリンク 】

山登りの前に峠越え

村上水軍博物館や潮流体験に行こうと計画していたが、時間が少し押し気味だったので断念。 まっすぐ亀老山に向かうこととした。

317号線で島の中央部を走るが、途中に宮窪峠越えがある。 地図を見て大したことは無いだろうと思っていたが、意外ときつい。 だらだらと長~く続く坂と、見通しのきかない景色、おまけに大島を縦断する主要道路のため、交通量も多い。 「上りがあれば下りがある」ということで頑張ったが、山登り前の足ならしにしてはきつい道であった。

途中で休憩  村上義弘の墓

宮窪峠を越えしばらく走ると、「亀老山展望台」の標識に導かれて左折。 いよいよ本格的な上りとなる。

徐々に勾配がきつくなり、ゼイゼイハァハァと息を切らしながらヨロヨロと進む自転車の横を、観光バスや車がスイスイと追い越していく。 きっと車中の人達は、「こんな所を自転車で上る馬鹿がいる!」「マゾかあいつは?」などと思っていることであろう。

疲れて嫌になった頃に「村上義弘の墓」の案内が! 休憩を兼ねて寄り道である。

村上義弘の墓
村上水軍の祖と伝えられる村上義弘の宝筐印塔

絶景に近づく

しばし休憩の後、再度息を切らせながら登り続ける。 足もガクガクとなり、「もう降りて押して歩こうか・・」と思い始めたころに、眼下に海が広がった。

「お~ぉ これは!」と思うような、うっすらと霞か雲が広がる中に浮かぶ島々。 まるで墨絵のようである。 この景色を眺めることを理由に自転車を降り、写真を撮ったりして再度の休憩をする。

墨絵のような瀬戸内の島々
墨絵のような瀬戸内の島々

苦労が報われる 亀老山展望台

海が見えてからしばらく走ると、さらに来島海峡大橋も見えてくる。 ここまでくればもう近い。 フラフラになりながらなんとか展望台に到着である。

展望台から眺める景色は、これまでの疲れを吹き飛ばしてくれる。 車で簡単に来ることが出来るが、自転車で苦労した分、より一層深く味わえる喜びであろう。

亀老山展望台からの眺め
日本三大急潮の一つを跨ぐ「来島海峡大橋」

写真でしか知らなかった景色を十分に堪能し、「来て良かった・・・」と思いながら、今日の目的地である今治を目指して亀老山を後にする。 当たり前の話であるが、下りは非常に快適で、あっという間に317号に戻ってきた。

よしうみいきいき館

317号をさらに南に走り海辺に出ると、道の駅「よしうみいきいき館」である。

ここのレストランにも美味しそうなメニューがずらり。 しかし今治での計画があるので、ここで食事する訳にはいかない。 美味しそうな海鮮ものをグッと我慢して、来島海峡大橋の上に出る坂道をエッチラオッチラと登りだす。

来島海峡大橋
よしうみいきいき館から来島海峡大橋
よしうみいきいき館にて
愛車でいよいよ四国へ渡る

フィナーレを飾る 来島海峡大橋

全長4105mという長大な橋で、大きな橋という事は高い所に架かっていることになる。 したがってこの橋の上に立つためには、緩やかに、そして長いアプローチを上らなければいけない。

亀老山で使い果たした足の力を振り絞って橋の上にたどり着く。 海を眺めながら、一直線に伸びる橋の上を走るのは実に気持ち良い。 時たま自転車を停めて眼下の海を眺めたりして、しまなみ海道のフィナーレを楽しんだ。

来島海峡大橋より
眼下の透明感あふれる海
来島海峡大橋より
来島海峡の強い潮の流れの中を進む船

四国到着 !

来島海峡大橋を渡り終えると、なだらかなループの坂道が地表へと導いてくれる。 尾道から瀬戸内海を自転車で渡る・・・ 私が子供の頃には考えられないようなことである。

橋のたもとには「サンライズ糸山」というサイクリングターミナルがあるが、ここには寄らずにまっすぐ今治市内を目指す。

今治の造船所
クレーンが林立する今治造船

夜の街で2軒をはしごする

翌朝はフェリーでとびしま海道に向かうため、今治港近くの「ホテル菊水今治」に宿泊する。 宿にチェックインし、屋上のコインランドリーを使って洗濯を終え、いよいよ夜の行動計画を実行する時が来た。 ホテルのフロントに店の場所を聞き、目的の店目指していざ出陣である。

まず向かった先は「白楽天」。 今治のご当地グルメで有名な「焼豚玉子飯」が目当てである。 どんぶり飯の上に焼き豚を乗せて甘辛いタレをかけ、更に半熟の目玉焼きを乗せてある。 卵好きの私には、見逃せない一品である。

半熟目玉焼きが2個とは嬉しさ倍増、甘辛いタレとのベストマッチで、生玉子をかけて食べる熱々ご飯に匹敵する美味さで、大ジョッキと共にあっという間の完食であった。

焼き豚玉子飯
半熟玉子焼きの2個乗せに嬉しい雄叫び 焼き豚玉子飯

続いて向かった店は焼き鳥の「五味鳥」。 今治は人口に比して焼き鳥屋の数が日本一で、焼き鳥は炭ではなく鉄板で焼くそうだ。 ネット上でも評判の良い「五味鳥」は、いわゆる普通の赤ちょうちんであった。 土曜の夜でも結構客が入っていたが、何とかカウンター席に着くことが出来た。 注文の品は「皮」と「せんざんき」に、再びの大ジョッキ。

「皮」とはいえ、結構身もついており、ビールのつまみとしてGood! そして「せんざんき」は要するに鶏の唐揚げ。 熱々でカラッと揚がっているが、中はジューシーという一品である。 他にも食べたいメニューは多かったが、何しろ直前に脇豚玉子飯と大ジョッキを空けての2軒目である。 さすがにお腹も苦しくなってきたので引き上げることとした。

「せんざんき」と「皮」
今治名物 「せんざんき」(左)と「皮」

 


タイトルとURLをコピーしました